まあ実は聖地ってあまり関係なかったりするのだが。好きなシリーズの最終章ということでちょっとドキドキしながら観ました。日本公開前なので感想をざっと:
- 舞台は前作の1年後。部族の長となったヒックが、ドラゴンを狙う人間たちの侵攻をいかに退けるかがテーマになっていて、悪い人間VSヒックたち、という構図は前作に似ているかな。ヒックが青年になっていることもあり、よりシリアスな内容になっているのも特徴。
- その一方ではポスターにあるようにトゥースレスの相方みたいなドラゴンも登場しまして、その馴れ合いのシーンが第1作のヒックとトゥースレスの湖畔(だっけ)のシーンに通じるところもあって、うまく過去作を反映させているなと。
- 悪い人間側には、前作以上に狡猾なハンターが出てきてトゥースレスを狙ったりするのだが、変にヌケたところもなく、かなり知的なヴィランであったのが話に緊迫感を与えて良かったですよ。ボウガン強すぎだろ、と思ったけど。
- 部族とドラゴンたちの安全を模索するヒックの苦悩が大きく扱われているものの、リーダーの割には事前準備(偵察)とかしないで物事を実行に移していたような?賢いお母さんの言うことをもっと聞きなさい!
- 主題歌は前2作に続いてもちろんシガーロスのヨンシー。どことなく平凡な曲だったのが残念だけど。
- 前作同様、第1作を傑作たらしめていたボーイミーツガール(&ビースト)要素がなくなっているので瑞々しさに欠けることは否めないのだけど、その一方で3作にわたってキャラクターが成長し、最後に大団円を迎えるところはさすがにウルっときてしまったよ。
- 本国でもそれぞれ配給会社が変わり、日本では前作が劇場公開されない憂き目にあったシリーズだが、ピクサー作品に匹敵する出来のシリーズでありますので、まだ観てないかたはぜひ観てみてください。