カート・ヴォネガットの傑作短編「ハリソン・バーゲロン」が「2081」という25分の短編映画として映像化されたそうな。もっとも1995年にもTVムービー化されてたそうですが。
原作はあらゆる人々の才能を抑制することによって差別が撤廃された2081年の未来を舞台にした、ヴォネガットのなかで比較的異色な短編で、例えば力のある人には重りがつけられ、美しい人には醜い仮面がかぶせられるという処置を施すことで人類みんなが「平等」になった社会が、あの作家独特のペーソスとサタイアに満ちた文体で描かれてたんだよな。
トレーラーを見る限り映画ではディストピア的な部分が強調されてるようだけど、結構よく出来てそうなので観てみたいな。オンライン公開とかされないんだろうか。
しかしこの短編とかが収録されていた「モンキー・ハウスへようこそ」っていま絶版なんですね。ヴォネガットの本が絶版になっているなんてちょっとショックではある。