「THE CAPE」鑑賞


NBCの新シリーズ。

舞台となるのはカリフォルニアのパーム・シティという架空の都市で、そこでは警官の汚職がはびこり、チェスと名乗る謎の悪人によって警察署長の暗殺が続き、真っ当に機能しなくなった警察はアーク社という大企業によって民営化されようとしていた。そんな状況でも警部のヴィンス・ファラデイは強い正義感を持ってチェスを追っていたが、逆に彼こそがチェスだという濡れ衣を着せられ、警察に追われたあと爆発に巻き込まれてしまう。そんな彼を救ったのは、カーニバル・オブ・クライムというサーカス風の格好をした強盗団だった。そこで彼は黒いマント(ケープ)を自在に操る技を修行し、息子が読んでいたコミックにちなんで「ザ・ケープ」というヒーローになり、チェスとその仲間たちに戦いを挑むのだった…というような話。

これってSyfyチャンネルのシリーズじゃないの?と思ってしまうくらいにストレートなアクション作品。こういうのが好きな俺でも赤面してしまうくらいにベタな展開が続く作品であったよ。80年代なら「エアウルフ」とか「ナイトライダー」みたいなアクション・ドラマが普通に地上波ネットワークで放送されてたけど、現在ではどれだけ需要があるんだろ。実際に視聴率は低いみたい。

主人公を演じるデビッド・ライオンズって良く知らない役者だけど、脇役はやけに豪華で、キース・デイヴィッドにヴィニー・ジョーンズ、サマー・グローなんかが出ていたりする。でもサマー・グローの出てるシリーズが長続きしたことないんだよな。

第1話は主人公のオリジン・ストーリーを無理して詰め込んだような展開になっていて、なんか全体的に薄っぺらい感じ。おまけに主人公がなぜかやたら弱く、ヒーローデビューして悪人の銃をケープで奪おうとしたら、逆にケープをとられて物陰から引きずりだされ、スマキにされて海に投げ込まれるというトホホっぷり。いろいろ修行したのは何だったんだよ!おまけに宿敵のチェスの正体はアーク社の社長という、すでに富も名声も手に入れた人物であるため、なぜ今さら覆面をかぶって悪事を働いてるのかよく分からなかったりする。

日本ではAXNやユニバーサル・チャンネルあたりが好みそうな内容の作品ではあるんだけどね、まあ長続きはしないでしょう。

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