「HOUSE OF LIES」鑑賞


ドン・チードルやクリスティン・ベル、リチャード・シフなどいった結構いいキャストを揃えたショウタイムの新作ドラマ。ショウタイムは例によって第1話をポッドキャスト形式でiTunesストアで無料提供してるんだけど、卑猥な言葉をみんなカットしてるのでセリフの2割くらいが聞き取れなかったような。ストリップバーのシーンなんかもモザイク入りまくりで大変なことになってました。あと34分という謎めいた尺長は何だったんだろう。

チードルが演じるマーティ・カーンは敏腕な経営コンサルタントのチームのリーダーで、金と女が好きな彼らはアメリカ各地を飛び回り、見栄を張ったプレゼンを行い、あらゆる手段で大企業との契約を勝ち取ろうとしていた。しかしそこにライバル会社で働くマーティの元妻が絡んできて…というような話。

当然ながらコンサルティングとかプレゼンに関する難しい用語とかノウハウが出てくるわけだが、そんなときは画面が突然フリーズして、マーティンが第4の壁を破って視聴者に説明してくれるという親切な設定になっている。でもこれが逆にうっとうしくて、「俺ら難しいことやってるでしょ?ね?ね?」と言ってるような感じなんだよな。

ストーリーもいちおう不景気で職を失った人たちへの言及とかがあるものの、数百万ドルの年俸を稼いでる連中(と劇中でちゃんと言っている)が契約をとろうがとれまいが、結構どうでもいいことにしか思えないんだよな。第1話には「アリーmyラブ」のグレッグ・ジャーマンが出てたりしてデビッド・E・ケリーの高級弁護士事務所ものに雰囲気が似てなくもないが、脚本はもっと安っぽい感じ。

ドン・チードルにコメディが似合わないとは思わないけど、単なる女たらしのチャラ男などではなく、もうちょっと共感できるキャラクターを演じさせればよかったのに。どうも残念な番組ですな。

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