「GRACELAND」鑑賞


アメリカでは地上波ネットワークが微妙な新番組を今になって放送開始している一方で、ケーブル局では鳴り物入りの新作を夏に向けていろいろ出していっているのであります。これは「ホワイトカラー」のクリエーターによるUSAネットワークの新シリーズ。

舞台となるのは南カリフォルニアのビーチに面した「グレイスランド」という建物で、そこは麻薬王のものだったのを押収して以来、FBIとDEA(麻薬取締局)とICE(移民関税執行局)の3つの組織のエージェントたちが住む場所として用いられていた。そしてFBIの新人エージェントであるマイクは、訓練も兼ねてグレイスランドへと送られてくる。ベテランのエージェントであるポール・ブリッグスのもとで麻薬組織への潜入捜査などを行うマイクだったが、彼には隠された任務が与えられていて…というプロット。

カリフォルニアの陽光のなかでエージェントたちがサーフィンしてプカプカと波に浮いている光景はいかにもUSAネットワークの番組だなあ、という気もするけれど潜入捜査をしてウソをつきまくり、ロシアンマフィアたちと駆け引きをする展開などはスリルがあって結構面白いですよ。あとは複数の男女が同居するという設定が刑事ドラマとしては目新しいのではないかな。

出演者は俺があまり知らない人たちでして、ダニエル・サンジャタとかアーロン・トヴェイトとか。FBIの上司役でコートニー・B・ヴァンスがゲスト出演していた。

同じUSAネットワークの「バーン・ノーティス」に比べるとアクションが少なく、「ホワイトカラー」ほど気楽に観られる内容ではないけれど、今後の展開によっては大きく人気が出る可能性を持った番組ではないでしょうか。

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