SINナンバー

カナダで働いて、給料をもらうときに必要になってくるSIN(Social Security Number)という社会保険番号を請求するために役所へ行く。ワーキングホリデーのビザを見せただけで、手続きはすぐ終わった。日本と違ってこちらは戸籍謄本とか住民票とかがないから、役所の手続きも簡単に済むのがいいよなあ。番号の発行には数週間かかるらしいが、一応これで正式に働けるようになったわけで、もう部屋でゴロゴロしてるわけにもいかなくなったわけだ(別にゴロゴロしてないが)。
そのあとは大家に連れられて郊外の熱帯魚ショップへ行く。これは彼の趣味の1つで、家にも数匹の熱帯魚が飼われている。店の概要は日本にあるようなのとあまり変わらないが、全長1メートルくらいのサメがいた。金魚やコイもこちらではそれなりに人気があるらしい。

それからいったん部屋にもどり、今度は最寄りの図書館へ登録にいく。住所を証明できるもの(自分宛に送った手紙でOK)と身分証明ですぐ登録できた。あまり大きな図書館ではなかったけれども、コンピュータ関連の専門的な書籍が多かったような気がする。ウェブ上で簡単に検索・予約ができるので今度試してみよう。

ハロウィーンがやってきた

ハロウィーンということで、隣人のオヤジを手伝うことになる。
仮装した子供たちが家にやってくるので、こちらは怪物のマスクをかぶりながらお菓子を配ったりするわけだ。こうした伝統的な(?)ハロウィーンは初めてなのでなかなか楽しい。隣人たちとも仲良くなれるいい機会だった。街の中心部と違って、今いる所はもっとコミュニティー意識の強い所なので、和気あいあいとしてるのがいいんじゃないでしょうか。

トロント雑記 その6

部屋探しのほうは、本来ならば都市の中心部に近いところが良かったのだけど、家賃が高い/設備が悪い/短期滞在できない(どれだけいるか不明なので)などの理由で、あまりいい部屋を見つけることができなかった。いちおうチャイナタウンの部屋とか若者同士がシェアしてる部屋とかを訪問してみたのだけど、どうも汚れていたり設備(テレビとかネット回線とか)が整っていなかったりしたので、最終的には日本語のフリーペーパーで見つけた、ビーチズという東のはずれにある地区の家に、大家さんとシェアで住むことになった。ビーチズといっても海辺でなく湖畔の家なのだが、オンタリオ湖は巨大なので海にしか見えなかったりする。もっと都心に近いところに一人暮らしをすることも考えたのだが、最初はやはり現地の人にいろいろ生活のコツを教えてもらったほうがいいかと思ったのと、日本にも住んでいたという大家さんがいい人に見えたので、つい先日ホステルから移って来た。もちろんテレビやネット環境も揃っており、近くに映画館(2番館)もあるので退屈はしないだろう。グレン・グールドの生家の近くらしい。もちろん家でゴロゴロしてるわけにもいかないので、来週からは仕事探しなどをしないといけないわけだが。

トロント雑記 その2

とりあえず観光よりも部屋探しが優先事項なので、ナイアガラ行きなどは無視してとりあえず街を歩き回る。トロントは想像していたよりもデカい。とてもデカい。しかもロサンゼルスのように道路しかないデカさではなく、商店街がどこまでも続いているような感じだ。街のどこに行ってもそれなりに店が揃っているのは、経済の好調さを表しているのだろうか。おかげで街のどの地区にいてもそれなりに生活はできるのだけど、他の地区に行く場合はTTCと呼ばれるバス/路面電車/地下鉄を使わなければならなくて、これらはそれなりに便利なんだけど、どこかへ行くのにいちいち乗り物を使うのは面倒といえば面倒である。
それと驚いたのは人種の多用さで、これはロンドンやニューヨークをしのぐくらいじゃないだろうか。アフリカ系からアジア系から、とにかく世界中の人種が集まって来ているような気がする。そして特に人種間の緊張があるわけでもなく、皆が仲良くやっているのが驚きといえば驚きだった。しかもニューヨークのように誰もが英語を話せないようなわけではなく、逆にみんな流暢な英語を話すものだから、話についていくのにも一苦労してしまう。英語の教員の資格でも取ろうかな、などとトロントに来るまでは考えていたけど、自分の英語力はまだまだだと実感させられる次第だった。
ちなみに思っていたほど寒くはない。日本よりは寒いだろうけど、ちゃんとジャケットやコートを来ていれば、歩いてると暑くなってくるくらいだ。ただし突然雨が降り出したり、霧が出てくるときもある。緯度が高いところにあるわりには、6時くらいまでずいぶん日が明るいのは何故なんだろう。朝は遅くまで暗いのだが。

トロント雑記 その1

荷物が多すぎるんじゃないかとか、少なすぎるんじゃないかといろいろ不安になりながらもカバンを抱え、10月22日に成田空港からトロントへ向けて出発した。空港では例によって靴の中をチェックされる。俺のドクターマーティンはそんなに怪しい物が入っているように見えるのだろうか。フライト自体はかなり不快。隣の席が空いていたのでそれなりに横になれたものの、やけに揺れたのと時間が長かったためにアトランタに着いた頃にはかなり疲れていた。あと機内で「ヴァン・ヘルシング」を観たが最低だった。アトランタ空港はやたら大きいような気がする。乗り継ぎがあると精神的にもやはり疲れてしまう。しかも乗り継ぎだというのに指紋と顔写真をとられるのだからたまったものじゃない。人を勝手にテロリスト扱いするなよ。
アトランタで3時間ほど待ったあと、小さな飛行機に乗ってトロントへ。入国審査は心配していたよりもずっと簡単に済み、ワーキングホリデーのビザも無事1年分もらうことができた。あとはダウンタウン行きのバスに乗ってユースホステルへ向かう。全体的に旅自体はとてもスムーズに行ったと思う。
ホステルは世界中からの若者が集まっているようなところだが、やはり英語を話せる国の人がイニシアチブをとっているような感じがある。2年も泊まっている日本人の女性がいた。無線LANがあったので、ネットに簡単に接続できたのが助かった。