辺獄はないんだってさ

洗礼を受ける前に死んだ赤子が堕ちるところとされていた辺獄(リンボ)なんてものは存在しないと、ヴァチカンが正式に発表したそうな。その「存在性」は疑わしきものであり、洗礼されてなかった子も神さまがお救いになられてる可能性があるんだそうな。

へえ。

じゃあついでに原罪とか聖戦とか、あまり人間に役立たなそうな概念も「存在性」が疑わしいってことでついでに撤廃してくれたりはしないんですかね。天国とか地獄とか神様なんてのは結局、人間が都合のいいように考えたものであって、そんなもののために世界各地で紛争とかが起きてるんだったら、いっそキリスト教に限らず宗教なんてものはすべて無くしたほうがいいと思うんですが。

「Hellboy Animated: Blood and Iron」鑑賞

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カートゥーン・ネットワークの「ヘルボーイ」のオリジナルアニメ第2弾「Hellboy: Blood and Iron」を観た。

アニメのスタイルや声優陣は前作「Sword of Storms」と変わっていないものの、ストーリーがどことなく冗長だった前作に比べ、今回はお化け屋敷を舞台に限定することで展開がタイトになり、話の出来が格段に上がっている。

屋敷に潜む女吸血鬼と戦うヘルボーイらBPRDの姿が当然メインの話になるわけだが、それにフラッシュバックが交じって吸血鬼の過去などが紹介されていく形になっていて、メインの話が進むにつれフラッシュバックのシーンはどんどん過去のものになっていくという手法がなかなか効果的。吸血鬼が倒されたあとの展開がやや長いような気もするけど、全体的には十分楽しめる作品だった。

そして第3弾はついにロブスター・ジョンソンが登場するらしいぞ。そうなるとホムンクルスのロジャーも出てくるのかな。

ちなみに「ヘルボーイ」の原作者MIKE MIGNOLAってどうして日本の雑誌とかは「マイク・ミニョーラ」って表記になってるんだろう。公式サイトを見る限りでは「マイク・ミグノラ」って発音してるんだけどね。どっちが正しいのかな。

ビル・ワイマン印の金属探知機

元ローリング・ストーンズの能無しベーシストとして名高いビル・ワイマンが金属探知機のシグナチュア・モデルを発売することになったんだとか。何だそりゃ。

考古学に興味があるという話は前から聞いていたが、これ専用のサイトまで立ち上げて、自分が見つけた昔のコインなどを自慢する姿は渋いロッカーというよりもただのジジイといった感じ。しかも彼って幼女趣味なので、こういう写真:
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を見ると何かひどく女の子が心配になってしまう。

彼のシグナチュア・モデルのベースが発売された場合、この金属探知機とどっちが売れるんだろ。どっちも売れなかったりして。

「ハルク2」主役が決定

エドワード・ノートンだってさ

いいことなんじゃないの?「アイアンマン」にロバート・ダウニーJr.が選ばれたときにも思ったけど、コミックが原作のアクション映画であっても、きちんと演技のできる俳優を起用するのは褒めるべきことかと。まあハルク自身はどうせまたCGになるだろうから、演技も何も関係ないんだが。

SF映画の続編で一番ヒドいのは?

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Slashdotの投票コーナーで「SF映画の続編で一番ヒドいのは?」というのをやっていて、次の8つが挙げられている:

「ロボコップ3」
「スター・トレック5」
「スター・ウォーズ エピソード1」
「エイリアン4」
「マトリックス・レボリューションズ」
「ターミネーター3」
「エスケープ・フロム・LA」
「20 Million Miles to CowboyNeal」

8番目の「20 Million Miles to CowboyNeal」というのはネタ用の架空の映画だから除外ね。全部観たことのある作品ばかりなので個人的な感想を述べていくと:

「ロボコップ3」は「ロボコップ」シリーズの中では一番面白いぜ!「家族のことを考えろ」と言われて「俺は家族の誇りなんだ」と言って警察バッジを投げ捨てて市民たちの味方につく警察所長たちのシーンなんて、フランク・ミラーの男泣きのテイストがバリバリで最高じゃないの。あと「ロボコップ2」も一般的な評判は悪いけど、フィル・ティペットによるストップモーションでガシガシ暴れまくるロボコップ2のシーンは実に素晴らしいと思う。さらに言うと「ロボコップ3」のあとに出来たTVシリーズもなかなかの出来で、「ロボコップ」シリーズは後になるほど面白さが増してったと思うんだが、これって俺だけだろうか。

「スター・トレック5」は劇場まで観に行ったけど、まあ確かに突然現れるスポックの兄とか、ウフーラのダンスとかダメな点はいろいろある作品なんだけど、キャストが楽しそうに演じてるからいいんじゃないの?「スター・トレック:叛乱」のほうが駄作だったと思うけど。あと「ネメシス」は一般的に言われてるほどヒドい映画ではなかったと思うよ。

投票で一番人気(?)の「スター・ウォーズ エピソード1」は作品の出来が云々というよりも、個人的にちょっと仕事で関わったことがあって、いろいろ学ばせてもらった映画なので口が裂けても駄作とは言えんなあ。

「エイリアン4」は問題外。あれは傑作。「エイリアン3」だったら1票入れたかも知れんけど。

「マトリックス・レボリューションズ」が投票では2番人気か。決して悪い映画ではなかったけど、確かに第1作の人気にのっかって悪ノリしてるような内容だったことは否めない。俺が第1作を好きなのは、あれがグラント・モリソンのコミック「インビジブルス」をかなり明白にパクっているということなんだけど(これについては諸説あり)、2作目と3作目は「機械と人間の対決」を中心に持ってきてしまい、「インビジブルス」のように「現実とは何か」というテーマを扱わなくなってしまったのが非常に残念なところだった。

そして「ターミネーター3」。「ターミネーター2」もそんなに好きじゃなかったけど、こちらは明らかに肉体的衰えが見える主役、まるで怖く悪役、観客の期待を裏切るような結末と、「この映画はつくる意味があったのか?」と考えさせるような出来のものだったんで、とりあえず俺はこれに投票しときました。ニック・スタールはアレキサンダー・シディグにしか見えないし。

「エスケープ・フロム・LA」は濃いオヤジ俳優が総出演してた前作の足下にも及ばなかったけど、意味もなく表れるピーター・フォンダとか、相変わらずお美しいパム・グリアーとかが良かったので及第点。

あとスラッシュドッットのコメント欄では「ハイランダー2」こそ最悪の続編ではないか?という意見が多く出てるみたい。確かに前作と何のつながりもないストーリー、自分で島流しにした主人公をわざわざ追いかけてくる悪役、悪ふざけで演技してるとしか見えないショーン・コネリーなど、見てて腰が抜けるような展開が満載の映画だけど、単に駄作として片付けるにはあまりにも勿体ないというか何というか。ディレクターズ・カット版は面白いという話だけど、ホントかいな。

ちなみに「SF映画の続編で一番優れてる」のは何と言っても「グレムリン2」だよなっ。あれをSF映画と見なすかどうかは微妙なところだけど。