Wonder Stuff star killed

ワンダースタッフの元ドラマー、マーティン・ギルクスがバイク事故で死亡したとか

個人的にはワンダースタッフの3枚目「ネヴァー・ラブド・エルビス」は、ニルヴァーナの「ネバーマインド」にも劣らない90年代前半のフェイバリット・アルバムなのであります。性格に難のあるボーカルのマイルス・ハントに代わってバンドを支えた人物であり、そして何よりも平然とした顔をしながらもやたら手数の多いドラミングをタコのようにスタタタタと叩くスタイルは、学生時代の自分をえらく楽しませてくれたものです。まだ41歳だったとは。

合掌。

「ASTERIX AND THE FALLING SKY」読了

フランスの人気コミック「アステリックス」シリーズの最新刊「ASTERIX AND THE FALLING SKY」を読む。日本では全然知られてないけど、これは40年以上も続いている傑作シリーズで、フランスではテーマパークが造られたほどの国民的作品なのだ。

んでこの「FALLING SKY」、イギリスのアマゾンなんかではずいぶん酷評されていたので覚悟して読んでみたんだけど…

うーん…

何というか…

これは「アステリックス」じゃないでしょ、という感じ。「アステリックス外伝」として読めば楽しめる作品、といったところか。シリーズの特徴であるスラップスティックさは健在だし、アートも活き活きとしていてそれなりに面白いんだけど、「アステリックス」らしさが欠けているというか、宇宙人なんか出してきてどうすんの、というのが正直な感想。

変にフェミニズムを持ち出した「Asterix and the Secret Weapon」と「Asterix and the Actress」や、カーク・ダグラス顔のスパルタカスが出てきた「Asterix and Obelix All at Sea」など、ここ最近のアステリックスのストーリーってあまり好きにはなれなかったんだけど、ついに宇宙人ですか…。最後の傑作が1987年に出た「Asterix and the Magic Carpet」というのは寂しすぎるぞ。アステリックスの原点である「ヨーロッパ各地を旅して暴れまわる」というストーリーには、旅する国が尽きたんでもう戻れないんだろうか。作者2人のうちゴスキニーはずいぶん前に他界し、ユデルゾも相当な高齢になったとはいえ、これが最後の作品ではないと明言しているようなので、次はぜひまたゲラゲラ笑える傑作を出してもらいたいものです。

ちなみにこの話に出てくる宇宙人は、善玉がディズニーで悪玉が日本のマンガの露骨なパロディになっている。どうもユデルゾはディズニーを尊敬していて、日本のマンガは嫌いらしい。こういったパロディは以前からシリーズによくあったし、俺はディズニーもマンガも嫌いなのでどうでもいいことですが。ただ「All at Sea」におけるカーク・ダグラスと同じで、作者の個人的趣味がうまくストーリーに昇華しきれてないのが残念なところか。

「C.S.A.: The Confederate States of America」鑑賞

アメリカの南北戦争で南部が勝利してしまって、奴隷制度が今日まで続いていたら…という「もしもの世界」の歴史を扱った偽ドキュメンタリー「C.S.A.: The Confederate States of America(アメリカ連合国)」を鑑賞する。監督や出演者はみんな無名の低予算映画だけど、スパイク・リーがスポンサーについているようだ。

この作品が凝ってるのは、単に架空の歴史をダラダラと紹介するわけではなく、イギリスが製作したドキュメンタリー番組という形式をとっていることで、番組の合間には「サンボ印のエンジン・オイルは効果抜群!」とか「脱走奴隷を見かけたら一報を!」といった偽コマーシャルが流されたりする。ただしそれ以外には風刺・コメディ色はほとんどなく、非常に手堅いつくりの作品となっている。

この作品におけるアメリカ連合国の歴史は公式サイトのページに詳細が書かれているけど、ヨーロッパの協力を得て南軍が北軍に勝ち、奴隷解放を訴えていたリンカーンはカナダへと逃亡。奴隷制は当然のこととなり、インディアンやアジア人、ユダヤ人も同様に差別される身となる。やがてアメリカは南米への侵攻も画策し、20世紀になってからはヒットラー率いるドイツと手を結び、日本に奇襲攻撃をしかける…といったようなもの。よくある日本のペラペラな架空戦記ものとは違い、様々な歴史資料やコメントを加えることで(もちろんみんな偽物だけど)、重厚な歴史を作り上げてしまっているのが面白い。D.W.グリフィスによるリンカーン狩りの映画フィルム、なんてものまで出てくるのには笑った。

なお全体的には歴史の詳細よりも奴隷制の影響に重きを置いていて、人種差別の上になりたった国家が、いつまでも差別を肯定し続けることによって国内外の情勢に対してパラノイア気味になり、いかに国としてダメになっていくかを描いている。人種差別について語るのにこんな手法を使わなくても、という見方もあるだろうけど、その現実味をおびた内容のおかげでとても見応えのある作品になっていた。歴史の一部は、実際に南軍が抱いていた構想をもとにしたものらしい。前述のコマーシャルも、過去に売られていた商品をもとにしてるんだとか。ただしあまりにも本物っぽい出来なので、むかし中学校とかでむりやり見せられた教育用ドキュメンタリーを見ているような気分になってくるのが、難点といえば難点かな。


ちなみに題材が題材だけにいくらでもツッコミを入れられる作品なんだけど、個人的にちょっと「???」だったのが、カナダが徹底的にリベラルな国として描かれていて、多くの知識人や奴隷がアメリカを「脱南」してカナダに移り住んだおかげでロックンロールをはじめとする多様な文化が花開いた…とされているところ。確かに現実世界のカナダって比較的リベラル寄りだけど、基本的にヨーロッパ万歳なところがあるから、ヨーロッパが南軍に協力したのなら同じく南軍に賛同したんじゃないだろうかとか、そもそもとっくの昔にアメリカに侵攻されてんじゃないだろうかとか、ついそんなことを考えてしまった。細かいことですけどね。

April Fool’s Day: The day after

最近はどこのサイトでもエイプリルフールのジョークをこぞってやってるものだから、正直なところ食傷気味だったのですが、Sideshow Collectiblesの「やられダース・モール」には爆笑してしまった。アイデアの勝利ですね。

でも本当にこんなフィギュアがいつか発売されそうなのが怖いところ。なんせ「エピソードII」公開前に「腕のもげるアナキン人形」なんてのを発売して、おもいっきりネタバレをしてくれた過去があるからね。ルーカスならやりかねないかも。