‘Star Trek’ cast member to appear in fan film

「スター・トレック」のチェコフことウォルター・ケーニッグが、一般のファンが作るスタトレ・シリーズ「NEW VOYAGES」の1エピソードに出演することになったとか。もちろんチェコフ役で。 「チェコフをきちんと演じきりたかったんだ」という彼のコメントがホノボノとしてるけど、脚本は本当に「スター・トレック」のライターだったDCフォンタナが担当し、エミー賞を受賞したメーキャップ係も参加するなど、本当に素人映画?というくらいにスタッフが豪華なものになるらしい。前にドキュメンタリー「トレッキーズ2」のDVD特典についていたファン映画を観た時は「特撮は及第点、演技はダメ」といった感じだったが、本物の役者が参加するようになったら、素人映画とプロ映画の境界なんてどんどん薄れていくんだろう。

前から漠然と考えていることだけど、ヒットするかどうか分からない「スター・トレック」の新シリーズを、アイデアをかき集め、大金をかけて製作するようなことをパラマウントはやめて、むしろ「トレック」をオープンソース化してファンに提供し、そこからライセンス料なんかを得た方が確実に儲かるんじゃないだろうか。少なくともパラマウント側の出費はゼロですからね。ゼロ。

この記事にも「NEW VOYAGES」は2000万回のダウンロードを記録したとあるし、「もし1ドルの課金をすることができたら、パラマウントには75パーセントを払ってもいい」という製作者のコメントが載せられている。そしたらパラマウントには1500万ドルの利益が転がり込んでくるわけで、決して悪い話ではないと思うんだが。

「A HISTORY OF VIOLENCE」トレーラー

カナダ人監督デビッド・クローネンバーグがここトロントで撮影した映画「A HISTORY OF VIOLENCE」のトレーラーが公開されていた。 クローネンバーグにしてはかなりメインストリーム作品っぽいトレーラーだと思うんだけど、実際の内容はどうなんだろう。

最近よく製作されてるアメコミ原作の作品について「バカ映画が多い」なんて言ってる奴をたまに見かけるが、そういう奴に限ってこの作品や「ロード・トゥ・パーディション」(両方ともパラドックス・プレス刊)がアメコミが原作であることを挙げてないんだよな。アメコミはスーパーヒーローだけではないのですよ。

Christian group ends boycott of Disney

アメリカの保守系キリスト教団体が、ディズニーに対する9年にわたるボイコットを終了すると発表したとか。 ディズニーランドでゲイ用のイベントをやっていることや、子会社のミラマックスが(彼らにとって)気にくわない作品を出していることなんかに反発したボイコットだったらしいんだが、キリスト教色の強い「ナルニア国物語」をディズニーが公開するにあたり「ちょとは大目に見てやろう」ということになったらしい。

でもディズニーってメジャースタジオの中では一番保守的で「神にやさしい」スタジオだと思うんだけど、この団体って他にやることがなかったのかしらん。しかもマイナーな団体らしく、ボイコットがディズニーに何ら経済的なダメージを与えなかったというのがトホホな話である。

「ナルニア国」シリーズがキリスト教をベースにしてるのは有名な話だが(「アスラン=キリスト」とか)、それをディズニーが映画化するのってちょっとウサンくさいな、と思ってたらやはり「パッション」同様にキリスト教団体に強烈なアピールをしてるんだとか。宗教団体に媚を売る映画会社って、ちょっとオエッって感じです。

「エピソード3」再見

友人とともに「エピソード3」を再び観に行く。今回はさすがに客が少なかった。 2度目となると、中盤の政治的なシーンが長ったらしく感じられたかな。アナキンが暗黒面に墜ちてからの展開は相変わらず面白かったけど。
あとはジミー・スミッツがやたらデカいとか、新種のスクリーンワイプが多いとか、ヘイデン・クリスチャンセンの演技力ってCGのヨーダ師匠よりもダメなんじゃないかとか、そんなことを考えながら観る。最後にグランド・モフ・ターキンらしき人物が出てきたのは気のせい?

「GARDEN STATE」鑑賞

昨年公開され評判の良かった映画「GARDEN STATE」をDVDで観る。監督・脚本・主演を兼ねるのは、NBCの人気シットコム「SCRUBS」の主人公役で知られるザック・ブラフ。「SCRUBS」は未見なので彼の出てる作品を観るのはこれが初めてになる。どうも自伝的な要素が少し入ってるんだとか。 カリフォルニアで売れない役者をやっている主人公が、母親が死んだという知らせをうけ、故郷のニュージャージーに久しぶりに帰ってくることから物語は始まる。旧友たちと再会したのち、サムという名の少女(ナタリー・ポートマン)に出会った彼はサムの自由奔放さに惹かれていき、閉じきっていた心を徐々に開いていくようになる。そして彼は、長年のあいだ口をきかなかった父親ともよりを戻そうとするのだった…というのが大まかな内容。あまりにも簡素すぎる概説だけど、あまり話の展開があるような映画ではないから御勘弁を。旧友たちやサムの家族のエキセントリックな会話を楽しむような作品になっている。

良くも悪くも「自伝的に作った初監督作品」といった感じで、周囲の陽気さに主人公が1人だけついていけない描写とか、彼が精神安定剤を服用していたなんて設定は定番的すぎるきらいもあるが、決して鼻につくようなものではない。

主演のザック・ブラフは無表情で突っ立てることが多い役柄なのであまり印象に残らないけど、ナタリー・ポートマンがサムを生き生きと演じてるのはよかった。この人はお固いお姫様なんかよりも、活発な少女の役のほうがずっと似合ってると思う。そしてそれ以上によかったのが、主人公の悪友を演じるピーター・サースガード。マリファナばかり吸ってる墓堀り人夫なんだけど、無愛想ながら友人のことを気にかける奴という役を好演。あと主人公の父親をイアン・ホルムが怪演してます。

imdbの書き込みなんかを読むと「主人公たちにとても共感できた!」なんてのが多いけど、個人的にはそうでもなかったかな。話がアメリカンすぎるのか、俺が年とりすぎたのか、それとも単に感受性がないだけなのか。ブラフが自ら選曲したというサントラも好評らしいが、あまり俺の趣味には合いませんでした。でも話のツボをきちんと押さえたつくりになっているし、ラストもしんみりした感じで終わるし、デートムービーなんかにはいいんじゃないでしょうか。

主人公が乗り回す、サイドカーつきのバイクがカッコいい。