DVDで「Bubba Ho-Tep」を観る。テキサスの老人ホームで生きていたエルビス・プレスリーと、JFKだと自称する黒人の老人が、甦った古代エジプトのミイラと戦うという変な話。監督が「ファンタズム」の人で主演がブルース・キャンベル、とくればB級の王道を行く作品に決まってるわけだが、原作(ちゃんとある)がジョー・R・ランズデールなのでそれなりに話はしっかりしている。逆に言えば話がストレートすぎて破綻してないという不満(?)もあるのだが。特撮とかはしっかりしてるのだけど、やはり低予算なのが露骨に分かるのがちょっと悲しい。ちなみにDVDにはエルビス(に扮したキャンベル)のコメンタリー(スナックをバリバリ食べながら文句をたれるだけ)なんていうイカした特典もついてくる。日本公開はされていないけど、やはり特定のファン層にはとてもウケるんでしょう。
エキストラ登録
ウェブサイトでみかけた、「映画のエキストラ募集!」という広告につられてビデオ屋近くのエージェンシーに行く。登録料として100ドル近く払わされるのだが、正規のエージェンシーらしいし、まあ経験してみる価値はあるということで。担当の奴はえらく横柄な感じがしたが、映画業界はあれが普通なのだろう。他の職種は日本よりもヨコ社会なのに、映画業界だけはタテ社会なんだよな。いきなり自分の寸法とか聞かれても分からないっての。現在進行中の作品を見せてもらったが、ドリュー・バリモアの劇場長編「フィーバー・ピッチ」以外はTVシリーズなどの仕事が多いようだ。もらってきた「エキストラのしおり」を読む限りでは、エキストラの給料は時給9ドル、エキストラの数が30人以下の現場だと19.90ドルなのだとか。本当に仕事がくるのかね?
アメリカン・スプレンダー
「アメリカン・スプレンダー」を観る。思っていたよりもずっとオフビートの作品だった。主人公の生活が淡々と語られていくだけの内容。もうちょっとロバート・クラムが登場するかと思っていたが、そうではなかった。主人公本人を登場させるなど、いろいろ工夫してるのは分かるんだけど期待外れかな。どうしても大傑作ドキュメンタリー「クラム」と比べてしまうので。主人公の同僚ですごいオタクの人は面白かったけど。
就職用のワークショップ
今日は朝から就職用のワークショップへ。天候が悪かったせいか、なんと出席者は俺1人だった。よっていろんなことをみっちりと教えてもらう。履歴書を就職用のサイトに登録するための講座なのだが、日本と違って目的とする職種によって履歴書やカバーレターの内容を調整しなければならないので、場合によっては何種類も履歴書を登録しなければならないのが面倒といえば面倒。
午後は家からちょっと離れたところにあるアーツセンターへ足を運ぶ。ボランティアの口があるということで行ってみたのだが、教会の一室で女性が数人働いてるだけの、なんか陰気なところだし、あまり手伝えそうなこともなさそうなことが分かる。昔とった公演会とかのビデオを編集してくれないかと言われ、とりあえず家で編集しようかと思ったが、よくよく考えると家のテレビデオはアウト端子がないので、ビデオの映像をパソコンに取り込むことが出来ないのだっった。
ビデオ屋へ行く
家に掃除の人が来るということで朝早くに家を出て、近くのカフェでコーヒーを飲んだ後ダウンタウンに向かう。スパダイナ通りになかなかカルトな品揃えのビデオレンタル店があるので、会員になる。ラルフ・バクシのアニメとか「アルジェの戦い」とか「ウィズネイルと僕」とか、とにかく日本ではまずお目にかかれない作品がゴロゴロしている店なのだ。当然ながら「柳生一族の陰謀」とかも置いてあったりする。とりあえず日本で見逃した「アメリカン・スプレンダー」とイギリスの人気TVシリーズ「ドクター・フー」のDVDを借りてきた。
その後は近くのチャイナタウンのスーパーマーケットに言ってみる。入った途端に得体のしれない匂いが漂ってくる店なのだが、エビとかがえらく安い。ロブスターとかも生きたまま売られていたりして、品々を見てるだけでもなかなか楽しい。品名が中国語なので何なのかよく分からないことと、殆どが量り売りされているので安いんだか高いんだか分からないことが欠点か。「出前一丁」のエスニック版なども売ってた。
帰宅後は早速「ドクター・フー」を観る。一番有名な4代目ドクターではなく、俺が子供の頃観てた5代目のエピソード。今になって見返すとセットはチャチだし、役者はヘタだし、特殊効果もえらくショボいのだが、子供の頃は興奮しながら観てたんだよなあ。ドクターの仲間の少年が宿敵サイバーメンと戦って爆死するラストはとても衝撃的だった覚えがあるのだが、見返したらやっぱりショボかった。まあいい。
夜はまたフォックスチャンネルの「HOUSE」を観る。ヒュー・ローリー演じる主人公が笑えるくらいにイヤミな奴で面白い。あの毒々しさが理解できるかどうかが評価の分かれ目になるだろう。