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BBC Fourのドキュメンタリー番組「In Search of Steve Ditko」を鑑賞。スティーヴ・ディッコ(ディトコ)といえばスパイダーマンの原作者の一人として日本でもそれなりに知られたコミック作家だが、昔から大のプレス嫌いでインタビューは一切行わなかったし、彼の写真も4〜5枚しか存在せず、当然コンベンションにも顔を見せたことがないという徹底的に謎めいた、ピンチョンやサリンジャーのような存在なんだよね。この番組はコミック・ファンとして知られるジョナサン・ロスがディッコの業績や影響について語り、業界の有名人にインタビューしながら彼の素性を追求していくというもの。ジョナサン・ロスといえばもはやベテランの域に達したTVパーソナリティーだが、こうした番組を作ってくれるのは嬉しいよな。

そしてロス自身がインタビューしていく面子がなかなか凄い。ジョー・ケサダにマーク・ミラー、アラン・ムーアにニール・ゲイマン、ジョン・ロミタ、ジェリー・ロビンソン(ディッコの師匠だったのか!)、そしてもちろんスタン・リーなどなど。彼らの証言によって、スパイダーマンやドクター・ストレンジ、ミスターA、クリーパー、ホーク&ダヴといった人気キャラクターの誕生の裏側が明かされていくほか、突然マーヴェルを去った理由や、アイン・ランドのオブジェクティヴィズムへの傾倒、スパイダーマンにまつわるスタン・リーとの葛藤などが語られるのは非常に興味深い。

さらにロスはディッコの住所をつきとめ、ニール・ゲイマンとともにニューヨークに渡ってディッコのアパートに押しかけてしまう!さすがにカメラを持ち込むことはできなかったが、20分くらい話して結果的にはいい友達になれたんだとか。すげえ。我々視聴者がディッコの姿を見ることができなかったのは残念だが、彼の偉大さについてうまく解説した良質の番組だったと言えよう。

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