「HUNTERS」鑑賞

Hunters, Season 1
「ウォーキング・デッド」が大ヒットしてイケイケのゲイル・アン・ハードが製作を務めるSyfyの新シリーズ。

退役軍人のフリンはPTSDを抱えつつも、愛しい妻とかつての戦友の娘とともに暮らしていたが、ある日妻が何者かに誘拐されてしまう。彼女を探したフリンは人里離れた一軒家で奇妙な能力を持つ人物に遭遇する。実はハンターと呼ばれる宇宙人たちが地球に侵入しており、フリンの妻は彼らに誘拐されたのだった。アメリカ政府もハンターたちの動向に気づいており、極秘組織ETUを設立して彼らの動向を探っていた。そしてETUに加わったフリンは妻を求めてハンターたちと戦うことになるのだが…というあらすじ。

いちおう原作小説があるらしいけど、非常にベタなエイリアンもののプロットですね。ハンターとの戦いを現実社会のテロリストとの戦いになぞらえて、政治的な要素を盛り込んでるみたいなことを製作陣は言ってるらしいが、それって「ギャラクティカ」がずっと上手く描写していたでしょ。

なおハンターは人間そっくりに化けられるものの、中身は「バカルー・バンザイ」のエイリアンみたいな格好をしていて、「第9地区」のエイリアンみたいにカチカチとした音を立てるほか、音楽(第1話ではなぜかOMDの「Maid of Orleans」)にメッセージを隠して交信を行い、使う武器もソニック・ウェポンという設定になっている。ただフリンの妻を誘拐した以外は具体的に悪いことをしておらず、本当にこいつら怖いのか…?という感じは否めない。

あと全体的に編集が雑というか劇中の時間の経ち方がなんか変で、冒頭はフリンの妻が監禁されてるところから始まり、それから72時間前に戻って、ETUのエージェントがハンターを襲撃して殺すシーンになり、それからフリンが登場して、ETUがハンターを解剖して、あれどこまでが72時間だっけ?という感じ。オーストラリアで無名の役者を使って撮影してるせいか、そもそもフリンが主人公だということ自体が途中まで分からなかったぞ。

アメリカでも評判は押し並べて悪いようだし、あまり長続きはしない作品かと。最近のSyfyは数年前に比べてSF番組をまたいろいろ作っている印象があるのに、どうも評価が高いものが無いのが残念。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です