「THE LAST PANTHERS」鑑賞

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デビッド・ボウイが生前に楽曲(「★」な)を主題歌に提供したことでも知られる、フランスの犯罪ドラマ。

物語の発端はマルセイユ。伝説の宝石泥棒グループ「ピンクパンサー」の一員だったミランは新たな仲間と組んで宝石店へ強盗に入り、ダイヤモンドや高級時計を奪うことに成功する。しかし警察から逃走する際に仲間が6歳の少女を誤って射殺してしまったことから、仕事の依頼主に宝石の買取を拒否されてしまう。仕方なしにミランたちは別の買い手を探してジェノヴァやベオグラードなどを転々とすることになるが、フランスの刑事やイギリスの保険調査員もまた彼らを追っていた…というようなあらすじ。

冒頭こそ手の込んだ強盗劇を見せられるものの、だんだんとミランたちの計画が崩れていき、あとは自分の過去と向き合う人間ドラマみたいになっていきます。ミランが過去にパンサーの仲間たちといろいろあったこととか、保険調査員がかつて国連軍の兵士であり、ベオグラードで何かトラウマとなる出来事を経験していたらしいことなどがフラッシュバックなどで示唆されるのだが、これらは今後の話で明らかになっていくのでしょう。

保険調査員を演じるのがサマンサ・モートンで、彼女の辛辣な上司にジョン・ハート、フランスの刑事に「預言者」のハール・ラヒムと、キャストは比較的豪華か。国際的なキャストが揃ってる反面、英語とフランス語(あとセルビア語?)のセリフが入り混じるので話を追うのがちょっとしんどかったりする。

色あせたトーンの映像のなか、暗い話がずっと続いていくのはいかにもヨーロッパのドラマだなあと。でも欧米の評判は良いようだし、2話以降の展開が気になるような出来ではあった。