観たよ。俺の愛する「オニオン」とはまったく別物の映画だと割り切って観れば、まあまあの作品といった感じ。

プロデューサーにZAZのデビッド・ザッカーがいることからも分かるように、風刺新聞というよりも「ケンタッキー・フライド・ムービー」のようなコメディ・スケッチ集のノリをもった映画になっている。各スケッチに出てくる人物が他のスケッチにもクロスオーバーして出てくるところなんかは、アルトマンの「ショート・カッツ」や「シンプソンズ」の「スプリングフィールドに関する22の短いフィルム」を連想させるかな。

いちおうプロットらしきものもあって、人気ニュース局「オニオン・ニュース」では「露骨に性的なティーン歌手」とか「アルツハイマー患者の行進」などといったシュールなニュースを流していたが、週末に公開されるスティーブ・・セガール主演の映画「コック・パンチャー」の宣伝が過剰に挿入されることにキャスターのノームは苛立ちを感じていた。重役にそのことを訴えるものの相手にされず、ついにノームの我慢は限界に達するが…。というもの。でもまあプロットなんて関係ない作品だけどね。

そもそも新聞版&ウェブ版の「オニオン」の魅力は「ヤンキーズ、呪いを避けるためにバーニー・ウィリアムズを埋める」などといった非常に鋭い時事ネタや風刺にあるはずなんだけど、今回のは映画という「作るのに時間がかかる媒体」であるがために、時事ネタがなくなって全体的にベタなジョークで埋め尽くされてしまったのは残念。「オニオン」をこの映画で判断してしまってはいけませんよ。このサイトにもリンクを貼ってあるので、本家の面白さをちゃんと理解するように。

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