こないだ何故かサウジアラビアまで行ってきたので、機内で観た映画の感想をざっと。

  • 「THE ART OF SELF-DEFENSE」: 路上で暴漢に襲われたことがきっかけで空手道場に通い始める男性をジェシー・アイゼンバーグが演じるダークなコメディ。道場が健全なようでそうでもないことが明らかになるのだが、マッチョの思想にとらわれて道場の師範の言いなりになる描写が「ファイト・クラブ」に通じるものがあるな。しかし1番ヤバい人物はアイゼンバーグだったというわけで、神経質なタイプを演じさせたら巧い彼の才能が100%活かされた作品ではないでしょうか。個人的には今年ベスト級の出来だった。
  • 「STAN & OLLIE」: 邦題は「僕たちのラストステージ」。まあローレル&ハーディの知名度が低い日本だとこういう邦題になるのかな。晩年の彼らを扱った内容のため、コメディアンが主人公ながらもダウナー系の出来になっているのはいかがなものか。なおむかしコミックの「プリーチャー」で語られていた「ローレル&ハーディが船でアイルランドに着いたとき、教会の鐘が彼らのテーマ曲を鳴らして迎えた」というシーンがあった。これウィキペディアにも載ってる有名な逸話らしいが、昔は真偽のほどが分からなかったのだよ。
  • 「MISSING LINK」: みんな大好きライカ作品。人に敬遠されるクリーチャーが主人公、という点では「ボックストロールズ」に似てるかな。アニメーションの出来は相変わらず素晴らしいし、ヒュー・ジャックマンのキャラクターとかも良いのだけど、「クボ」とかに比べると脚本が凡庸なような。英語のダジャレが多いので訳すとき大変そうだな。本国では興行成績が散々だったようで、これがライカ最後の作品になったりしないかちょっと心配。
  • 「クロール 凶暴領域」:これ似たような映画なかったっけ?水没した店でサメに襲われるやつ?地下室から抜け出して救出ヘリが見えたとき、そこで屋上に登って発煙筒焚けばいいと思ったのに、父娘がボートを取りにいこうとするのでイライラしてしまった。
  • 「SWORD OF TRUST」: ちょっといい評価を目にしていたインディペンデント映画。南北戦争で実は南部が勝利した証拠だという剣を売りつけようとするカップルと質屋の店長の物語。場面転換もそんなにない会話劇だが、店長を演じるのがマーク・マロンで、個人的に彼の演技が好きなので飽きずに観れた。別れた元妻(監督のリン・シェルトンが演じる)のことをしんみり語る姿とかがね、哀愁があっていいのよ。もっと陰謀論ネタに絡んでも良かった気がするが、面白い小品でした。音楽もマロンが担当していてね、全編にわたってブルージーなギターが聴けるよ。

ちなみにサウジは思ったよりずっと開放的なところで、英語もそこそこ通じるし人々も親切で、面白いところでした。まだ観光地として開かれていないので観光するようなところもないし、移動がタクシー頼みになってしまいますが、まあ脱オイルマネーを目指しているとのことで、これからもっと外国人にオープンになっていくんじゃないですか。

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