米HULUの新作ミニシリーズ。ロシア皇帝ピョートル3世とその妻キャサリン・ザ・グレートことエカチェリーナ2世の仲違いを描いたコメディ風味の作品で、「*ときどき事実に基づいた話」とタイトル画面に出てくるように、必ずしも歴史に忠実ではなくて脚色が多分にされてるみたい。

ストーリーはキャサリンの生い立ちとかを全部すっとばして彼女がピョートルに嫁ぐところから始まる。ロシアの王妃になれると心をときめかせて宮殿に向かった彼女だったが、ピョートルは飲んだくれの遊び人でキャサリンのことなどろくに気もかけず、ただ後継ぎがほしいために初夜もさっさと済ませるようなズボラ男だった。宮廷社会もピョートルの機嫌を伺って遊び戯れる貴族ばかりで、哲学書を愛読するキャサリンは疎外感を感じるばかり。女性向けの学校を作ろうとした彼女の試みも阻害され、さらにはピョートルに殺されかけたことでキャサリンと彼の仲は急激に悪化。彼が亡くなれば自分が女帝になれることを知ったキャサリンはクーデーターを模索するのだった…というあらすじ。

個人的にはロシアの歴史などまったく明るくないので、話がどこまで史実に基づいているのか分からないのですが、先日もヘレン・ミレン主演でエカチェリーナ2世のドラマが作られていたことからも、彼女って欧米ではネタにしやすい題材なのだろうな。

脚本は「女王陛下のお気に入り」のトニー・マクナマラ。宮廷社会で陰謀を画策する女性の話、というのが得意なんでしょうね。「お気に入り」はヨルゴス・ランティモス作品としてはずいぶん平凡な気がしてそんなに良いとは思わなかったものの、こちらの番組の方はエゲツない下ネタとかも散りばめられていて面白いですよ。

キャサリンを演じるのがエル・ファニングで、自分の理想がすぐさま打ち砕かれる女性を好演。対するピョートル役がニコラス・ホルトで、自分の置かれている環境とかを理解せずに本能のままに振る舞うさまは「マッド・マックス」のウォーボーイを彷彿とさせますな。あとはキャサリンの味方/愛人になるオルロフ役に「ドクター・フー」のサッシャ・ダーワン。当然ロシアの貴族にインド系などいたわけないので、キャスティングにはずいぶん脚色が入ってます。あと侍女役のフィービー・フォックスって綺麗な人ですね。

約55分のエピソードが10話と比較的ボリュームの多いシリーズで、とりあえず2話まで観たけど、このあとは宮廷ドラマが続くだけではなく、キャサリンによるクーデターが実際に描かれたりするのかな?時間があれば残りの話も観てみます。

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