「RAINES」鑑賞

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かつてPowerBook1台で地球侵略を目論む宇宙人の軍団を壊滅させたジェフ・ゴールドブラム主演の新作ドラマ「RAINES」がiTunesストアで無料配布されてた。プロデューサーおよび第1話の監督はフランク・ダラボンで、「エンタープライズ」のホシことリンダ・パークが準レギュラーで出演してる。音楽がスティーブ・ポーカロというのに反応する日本人も多そうだな。

ゴールドブラムが演じるのはロス市警の警部マイケル・レインズ。殺人事件を担当する彼には特殊な能力があり、死んだ被害者の「幽霊」を見ることができ、彼らと語ることができるのだった。そして彼はこの能力を用いて被害者たちと話しながら、彼らを殺した犯人を捜していく…といった感じの犯罪ドラマ。もちろん幽霊たちが犯人のことを語ったら犯罪解決なんて5分で終わってしまうから、あくまでもこの幽霊たちはレインズの空想の産物であり、彼が知っている以上のことは何も知らない存在、ということになっている。もちろん他の人たちには幽霊が見えないからレインズは1人でベラベラ話す変人として見なされており、彼もなるべく人目を避けて幽霊と話さなければならない。幽霊と会うためにトイレに駆け込んで、用を足していた人間を追い出すレインズの姿はちょっと間抜け。

こういう仕掛けがあるとなんかホラーっぽい作品のような印象を受けるかも知れないが、内容はいたってストレートな推理ものになっていて、ロサンゼルスの特徴的な風景を舞台に事件の手がかりを追っていくレインズはハードボイルド小説の主人公みたいでなかなかカッコいい。演技も演出も撮影も手堅くできてるんだから、幽霊なんか登場させずに普通の犯罪ドラマにしても良かったんじゃないかと思う。

とりあえず今後に期待の作品。

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