HBO MAXで先に観てしまいましたが、さすがにこれは大スクリーンで観たら印象変わるだろうね。なお1962年の東宝版は未見です。以下はネタバレ注意。

  • 113分というモンスターバース映画では最も短い尺であるために、「細かいことはいいんだよ!」というノリで話がガンガン進む。その反面いろいろ雑なところもあるのだけど、怪獣映画にリアリティ求めても仕方ないでしょ、と割り切ってしまえばいいのかと。ギャレス・エドワーズ版が東日本大震災をモチーフにした真面目な映画だったとしたら、こちらは「東宝チャンピオンまつり」で「みなしごハッチ」と併映されそうな、娯楽に徹した作品になっている。
  • 話の中盤まで粘って粘ってゴジラの姿を見せなかったエドワーズ版と違って、今回はコングもゴジラも冒頭から全貌を見せつけてくれる大盤振る舞い。ケンカでは牙・爪・熱線が揃ったゴジラのほうが明らかにアドバンテージがあるので、弱いコングのほうがストーリー的には主役っぽい扱いになってるかな。よってゴジラは冒頭で早々とヒールターンしてちょっと悪者。怖い怪獣というよりも肥えた大トカゲみたいな演出は不満に感じる人もいるだろう。
  • 両者の対決に加えて、裏で暗躍する巨大企業とか新しい世界とかが出てくるのだけど、まず巨大企業のセキュリティがザル。すんごくザル。こういう映画のお約束とはいえ部外者に易々と侵入されて機密情報がバレまくってるし、自動ドアとか勝手にロックされてるし。防水処理もちゃんとしてればなあ。
  • 新しい世界のほうも突然存在が明かされるのだけど、科学的考証がどうしても気になってしまったよ。重力とか日光とか、あそこからあそこまで移動するのが早すぎるだろうとか。あと香港が大きすぎやしないか。あそこあんなに高層ビルあったっけ。
  • 前作「キング・オブ・モンスターズ」からはカイル・チャンドラーとミリー・ボビー・ブラウンが出てるけど出番は少ない。ブラウンの代わりに別の怪獣使いの少女が出てきます。ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンズに続く「なぜ怪獣映画にこの女優が?」枠でレベッカ・ホールが出演。個人的には「ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル」のデブ君とかロニー・チャンなどが出てたのが嬉しい。小栗旬ってよく知らなかったけど、英語がダメなのでセリフがみんな肩に力が入っている感じ。まあおかげで謎の東洋人という雰囲気は醸し出していたが。でも「芹沢」を名乗るべきキャラだったかは疑問が残る。

前作の「怪獣がいればみんなハッピーハッピー!世界の治安も経済も良くなって、みんなモテて背もグーンと高くなる!」といった終わり方は怪獣愛が溢れていて清々しかったのですが、今回もなんか「中学生のときにぼくが考えた最強の怪獣対決!」みたいな話がそのまんま映像化されていて、決して嫌いではないですよ。ただエドワーズ版からずいぶん遠いところに来たな、とは思う。

しかしモンスターバース、これでずいぶんネタが尽きたような気がするがどうするのだろうね?このまま東宝チャンピオンまつり路線でいくのならば、いずれゴジラが熱線で空を飛んだり、ゴジラの息子(名前は一般公募)が登場するのだろうか。あまりそっちには行って欲しくない気もするのです。

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