「WHO WANTS TO BE A SUPERHERO?」鑑賞

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アメリカのドラマのシーズンは基本的に秋から春にかけてなので、夏のあいだは再放送番組で枠が埋まってるのが普通なんだが、ここ最近は新作のリアリティ番組が再放送番組に交じってずいぶん放送されてるような気がする。数年前の「サバイバー」の大ヒットに起因してるものなんだが、俺はこのリアリティ番組ってやつが大キライで、ひどく安っぽいクオリティや何者なんだか分からない司会者、恥知らずの参加者たちといった、実に頭の悪そうな視聴者向けに作られた内容にはガマンならないのです。まだ「30 Days」みたいなメッセージ色の強いやつならいいんだけどね。

そんなことを言いつつも、Sci-fiチャンネルの新リアリティ番組「WHO WANTS TO BE A SUPERHERO?」の第1エピソードを鑑賞してみた。なぜこんなのを観る気になったのか?まあiTMSで無償提供されてたのが最大の理由なんだが、参加者それぞれが独自のスーパーヒーローになりきり、多くのミッションを乗り越えて優勝を目指すというコンセプトにも興味をもったのでございます。しかも彼らにミッションを告げるのはアメコミ界の大御所スタン・リー御大その人で、優勝者はリーが執筆するコミックの主人公になれるほか、Sci-fiチャンネルのTVムービーにも主演できるらしい。すげえ待遇だなあ。

んで番組には「キャプテン・ビクトリー」とか「モンキー・ウーマン」といったコスプレ姿の男女12名が参加するわけだが、20代から30代が大半で10代が1人しかいないというのが、彼の国のコミック読者の年齢層の高さを物語っているかな。なかには仕事を辞めてまで参加した人もいたらしい。彼らが与えられるミッションは、町中で誰にも気づかれずにヒーローへと着替えるとか、犯罪者と会話して更正させるとか、猛犬のいる庭を駆け抜けるとか、それってスーパーヒーローと関係あんの?というようなものばかり。もちろん番組の最後には、もはやリアリティ番組の恒例となった脱落のお仕置きが待っている。

番組の出来そのものは他のリアリティ番組と大差ないとはいえ、参加者たちがそれぞれギミックを抱えているのが面白い。次のエピソードも観たいな、と思うくらいの内容ではあった。それにしてもスタン・リーって80歳を越えてるってのに、いつ見ても矍鑠としてるね。

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