
今さらながら。こういう話だったのか!イーストウッド爺さんカッコ良すぎる。年をとるごとにこういう復讐鬼(?)の役が似合っていく役者というのは彼くらいのものじゃないだろうか。ブロンソンでもあの貫禄は出せなかったよな。
「許されざる者」において、「酒を飲むと人を殺すから」という理由で酒を断っていた主人公が、親友が殺されたことを聞いてグビグビと酒を飲みだす場面(しかも非常にさりげなく撮っている)は俺の映画人生のなかでもベスト10に入る名シーンなのですが、この映画もそのシーンを彷彿させるところが多くて素晴らしいのです。最後は牧師を連れて「ローリング・サンダー」的展開にもつれ込むのかと思ったけど、さすがにそれは無かったか。
あと話の進み方とか撮影の手法(特に光の当て方)とかが良い意味で古典的で、こういう映画を作れる人って少なくなったような気がする。難があるとすれば、THE WIREなんかを観てると分かるがギャングの去ったあとには別のギャングがやってくるわけで、ラストの解決法が弱冠安直な感じがすることか?でもまあ文句は言うまい。あとはミャオ族の文化について我々は劇中で紹介されたものを素直に受け止めているわけで、ミャオ族に詳しい人からは異論が出るのかもしれないな。
イーストウッド健在であることを実感した一本。彼とマイケル・ケインにはいつまでも長生きして欲しいところです。


November 30th, 2009 - 12:59 pm
今までのイーストウッドの演じてきた映画のガンマンやら、刑事役のイメージを上手く取り込んで、それをオチに繋げてますよね。
November 30th, 2009 - 11:41 pm
現在の自分にどういう役が似合うのかを熟知していて、変に流行に合わせようとした役作りとかをしないところが見事ですよね。年をとったらとったでちゃんとそれに合わせた役を演じているというか。
December 1st, 2009 - 2:57 am
あと意外と淡泊な演出なんだよな。
疎遠の息子夫婦が老人ホームに入れ!とパンフレットを見せるシーンとかは、肝心の喧嘩シーンとかは描かれてないし、。病院からのあれの電話とかほとんど説明が無い。
でも見てる観客はイーストウッドに何が起こったのか?は伝わるんですよね。
起こってる事を全部台詞で説明するような野暮なことはしない、観客を信頼してる脚本でラストまで素晴らしい映画だと思いました。
December 1st, 2009 - 8:48 am
そうそう。かといって説明不足になっているわけでもないし、どこを省略すれば効果的なのかをきちんと把握してるんですよ。いっぽう巷の評判では角川春樹の「笑う警官」が説明調のセリフのオンパレードで凄いらしいですが、それって監督の自意識過剰の表れなんでしょうね。