ここ最近のトロントは雪があまり降らず、快晴が続いているのだけど風がずいぶん吹いてるのでえらく寒く感じられる。帽子をしてないと耳がちぎれそうなくらい寒い。そんななか、新しい展示が始まるということで久しぶりに美術館(Art Gallery of Ontario)にボランティアに行って来た。
今回の展示は「MASSIVE CHANGE: The Future of Global Design」というもので、文章ではとても説明しにくいのだが、現在の人類や地球環境が抱えている問題を提示したうえで、最新のテクノロジーや経済体制の変化がいかに巨大な変革(Massive Change)をもたらしうるかを説明していくという野心的なもの。作家ブルース・スターリングや発明家ディーン・ケイメンの発想などをもとに、トロント在住のブルース・マウというアーティストが企画したもので、バンクーバーで展示が行われた際は大きな話題になったらしい。美術というよりも科学に重きをおいた展示で、ロンドンの科学博物館なんかの展示を彷彿させるものがあった。
今日は美術館のメンバー用のオープニングということで客がとても少なく、おかげで長い休憩をとって展示をゆっくり見ることができた。前回のモジリアーニ展の倍以上あるようなスペースに様々なテクノロジーやデータを表示し、21世紀の人類が迎える(であろう)巨大な変革を語ろうとする壮大さにはただ圧倒される。文字情報が多いので、全部きっちりと見て回るには2時間くらいかかるかな。テクノロジーの進化の一例としてセグウェイのプロトタイプや、アップルのニュートンなどが展示されてたのが個人的には嬉しかった。あとジャガイモやトウモロコシでできた食器類も展示されてたが、あれって実際に見るとプラスチックのものとまるで見分けがつかないくらい出来がいい。
最近漠然と考えていることだけど、もしかしたら現在の人類は(環境汚染や資源の枯渇などを考慮すると)文化的繁栄の頂点にいるかもしれないわけで、果たしてこれからも人類が繁栄していくことができるのか、あるいは世界的なカタストロフィに直面することになるのかを考えさせられる展示になっている。5月末まで展示予定。
「シスの復讐」のポスターが公表されてた。無難なデザインといったところか?
アレキサンダー・ペイン監督の前々作「ハイスクール白書」はその過激な内容が結構好きだったが、世間一般では高い評価を受けた前作「アバウト・シュミット」がちょっと個人的なツボにはまらなかったので(悪い作品じゃないけど)、「サイドウェイ」を観るのはちょっと敬遠していた。しかしあまりに世間が絶賛してアカデミー賞まで穫ってしまったものだから、どんな映画なんだろうかと興味本位で観に行ってきた次第である。いかにも「アカデミー好み」といったら語弊があるかもしれないけど、全体的に非常に手堅い出来の優れた作品だった。