「リングワールドの子供たち」読了

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ラリイ・ニーヴンの「リングワールド」シリーズの第4巻、そしておそらく最終巻の「リングワールドの子供たち」を読んだ。SF小説というか小説を読んだのってずいぶん久しぶりだったけど、馴染み深い世界の物語だったのですんなり読めた。

前作の「リングワールドの玉座」がどちらかといえば地味な展開の作品だったのに対し、今回は最初のほうで懐かしのロングショット号が登場したかと思えば、リングワールド周辺の宙域で派手にドンパチをやってくれる展開になっていて、反物質爆弾によるリングワールドの地殻の貫通なんていう荒技も見ることができる。これに加えてリングワールド建設の歴史が紹介されたり、ティーラ・ブラウンの秘密が明らかになったりと、なかなか集大成的なストーリーが繰り広げられていて面白い。「獣への話し手」ことハミイーもちょろっと出てくるし。肉体が若返ったおかげでリビドーに圧倒される主人公のルイス・ウーがなんか情けないけど。

前半の展開にくらべて後半がずいぶん急ぎ足になっていて、説明不足の点が多いような気がするし、最後のオチもかなり無茶苦茶なような気がするけど、まあいいんじゃないでしょうか。それにしても「太陽のような質量の付近で宇宙船がハイパードライブに入ると、亜空間に棲む捕食生物に喰われる」なんてカホな設定、どこから思いついたんだろう?

「Absolute DC: The New Frontier」到着

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こないだアマゾンで衝動買いしたダーウィン・クック作のアメコミ「Absolute DC: The New Frontier」が届く。

もともと「DC: The New Frontier」は全6巻のミニ・シリーズというそれなりにページ数の多い作品で、ペーパーバック版は前後編に分かれて発売されてたんだけど、これはその「Absolute」版、つまり豪華本ということでデカさが半端じゃない。ページのサイズが従来のものより一回りくらい大きいうえ、巻末にスケッチ集などが加えられて400ページを超す中身がハードカバーに収められ、なんか鈍器として人を殺せそうなくらいのデカさになっている。片手で抱えて読んでると手が疲れてくるくらい。これで47ドルというのは安いのかな。

そして肝心の内容はとにかく傑作。50〜60年代のレトロな雰囲気を背景に、DCコミックスのほぼ全てのヒーローたちが集って正義のために戦うヒロイズムの表現が素晴らしい。連休中に(時間があれば)じっくり読みたいな。

辺獄はないんだってさ

洗礼を受ける前に死んだ赤子が堕ちるところとされていた辺獄(リンボ)なんてものは存在しないと、ヴァチカンが正式に発表したそうな。その「存在性」は疑わしきものであり、洗礼されてなかった子も神さまがお救いになられてる可能性があるんだそうな。

へえ。

じゃあついでに原罪とか聖戦とか、あまり人間に役立たなそうな概念も「存在性」が疑わしいってことでついでに撤廃してくれたりはしないんですかね。天国とか地獄とか神様なんてのは結局、人間が都合のいいように考えたものであって、そんなもののために世界各地で紛争とかが起きてるんだったら、いっそキリスト教に限らず宗教なんてものはすべて無くしたほうがいいと思うんですが。

「Hellboy Animated: Blood and Iron」鑑賞

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カートゥーン・ネットワークの「ヘルボーイ」のオリジナルアニメ第2弾「Hellboy: Blood and Iron」を観た。

アニメのスタイルや声優陣は前作「Sword of Storms」と変わっていないものの、ストーリーがどことなく冗長だった前作に比べ、今回はお化け屋敷を舞台に限定することで展開がタイトになり、話の出来が格段に上がっている。

屋敷に潜む女吸血鬼と戦うヘルボーイらBPRDの姿が当然メインの話になるわけだが、それにフラッシュバックが交じって吸血鬼の過去などが紹介されていく形になっていて、メインの話が進むにつれフラッシュバックのシーンはどんどん過去のものになっていくという手法がなかなか効果的。吸血鬼が倒されたあとの展開がやや長いような気もするけど、全体的には十分楽しめる作品だった。

そして第3弾はついにロブスター・ジョンソンが登場するらしいぞ。そうなるとホムンクルスのロジャーも出てくるのかな。

ちなみに「ヘルボーイ」の原作者MIKE MIGNOLAってどうして日本の雑誌とかは「マイク・ミニョーラ」って表記になってるんだろう。公式サイトを見る限りでは「マイク・ミグノラ」って発音してるんだけどね。どっちが正しいのかな。

ビル・ワイマン印の金属探知機

元ローリング・ストーンズの能無しベーシストとして名高いビル・ワイマンが金属探知機のシグナチュア・モデルを発売することになったんだとか。何だそりゃ。

考古学に興味があるという話は前から聞いていたが、これ専用のサイトまで立ち上げて、自分が見つけた昔のコインなどを自慢する姿は渋いロッカーというよりもただのジジイといった感じ。しかも彼って幼女趣味なので、こういう写真:
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を見ると何かひどく女の子が心配になってしまう。

彼のシグナチュア・モデルのベースが発売された場合、この金属探知機とどっちが売れるんだろ。どっちも売れなかったりして。