「Harold and Kumar Escape From Guantanamo Bay」鑑賞

最近は気の滅入る映画ばかり観てるような気がしたので、当分はおバカ映画を観ようと思ってまずこいつをiTunesストアでレンタル。

おもしれー。

いや、下ネタとマリファナと人種差別ネタだらけの低俗コメディではあるんですけどね、ギャグのセンスとタイミングが巧いんですよ。前作よりもいいかも。今までのアメリカの低俗コメディって、人種ネタがあっても白人の観点からとらえたジョークが多かったから(「スパイ・ハード」とか)観ててドン引きするようなことが多かったけど、この作品はアジア系のマイノリティの観点で白人をコケにしてる点が観ててスカッとするのかな。

話の内容は以前に書いた通りだけど、題名のグアンタナモ収容所は実はあまり出てこなくて、大半は前作同様にアメリカの僻地をさまよいながら変な連中に遭遇していくというものになっている。例によってニール・パトリック・ハリスも前作以上にパワーアップして登場してくるぞ。主人公の2人のうちハロルドが真面目な方でクマーがボケということから、話のおいしいところはみんなクマーが持ってっちゃってるところが我々黄色人種には物足りないところですが、まあいいや。今回は元彼女がどこぞの嫌な奴と結婚してしまうという、個人的に心の琴線に響くテーマを扱ってたのでラストは意外と感動してしまった。不満があるとすれば、ロブ・コードリー演じる政府の捜査官の役が薄っぺらだったことかな。「デイリーショー」関連ではエド・ヘルムズも出てるぞ。

内容が内容だけに万人に勧められる作品ではないけど、劇場でヒットしたことで早くも第3作の製作が決まったということなので、アジア人2人のハリウッドでの活躍に今後も期待したいところです。「ラスベガスをぶっつぶせ」みたいな「アジア人の白人化」なんかもうやめてさ。

ちなみに黒人のステレロタイプって「グレープソーダ」も好きなことになってんの?スイカとかフライドチキンとかいろんなものに関連づけられてんなあ。

「ファウンデーション」の映画化話

まあ前からあった話だけど、アイザック・アシモフの代表作「ファウンデーション」シリーズが映画化されるそうな。元ニューラインの人たちが製作するそうで、「指輪物語」の成功以来こういう3部作ものに味をしめてんのかな。

あの主役がいない・ドンパチがない・結末がない(しかし非常に面白い)ストーリーは実に映画化に不向きな感じがするわけで、結局「アイ、ロボット」みたいに原作とは似つかぬものになりそうで不安。ザ・ミュールを誰が演じるのかだけは興味あるけど。

「Caprica」トレーラー

「ギャラクティカ」のプリクエル(前日談)作品「Caprica」のトレーラーが公開されていた。これってTVムービー?それとも2時間のパイロット?あんまりアクションはなさそうな雰囲気だな。人間型サイロンの誕生秘話みたいなものが語られるのかな。

「RAZOR」もそうだったけど、基本的にプリクエルって先の展開を既に知っているうえで観るものであるため話の展開に意外性がなくて好きではないのですが、この作品はどうなることやら。

08年名古屋場所

地方場所は東京場所に比べれば概して関心は薄くなるものの、いつもだったらワンセグチューナーを買って観戦したい気になったり、千秋楽はジムに行って走りながらテレビ観たりするもんだが、今場所に限っては相撲を観たいという気にはまるでならなかった。やはり序盤で琴欧洲がボロ負けしたのと、朝青龍が休場したことで白鵬の一人勝ち状態がハッキリしてしまったから。

ちょっと前までは朝青龍が休場すれば混戦が予想されて逆に盛り上がったもんだったが、白鵬が力をつけすぎたためにそういったことが期待できなくなってしまった。本来ならば横綱の独走に待ったをかけるべき大関陣がまるでその役割を果たしていないんだよな。奴ら(特に千代大海と魁皇)は一度平幕からやり直させてハングリー精神を叩き込まないとあかんのではないか。

まあ大関だけでなく他の力士も情けないわけで、安馬とか琴奨菊は応援はしたくなるものの、優勝争いに関わることがないのは明らかだからツマんないんだよな。やはり優勝決定戦が観れるくらいのレースをいつも繰り広げてくれないと。朝青龍と白鵬とまっとうに戦える力士がいないのはやはり問題だろう。

朝青龍を叩いてる奴らは、彼がいなくなるとどれだけ相撲がツマらなくなるかを理解してから口をきけ、という感じ。まあ今回は調整不足ということで自業自得なのだが、かつての覇気が最近は感じられなくなって寂しい。来場所は優勝争いに絡んでほしいところです。

今場所の収穫があるとすれば豊ノ島か。時津風部屋の件は残念な所だけど、あれだけ最近は勢いづいているんだから、またブログを再開してほしいところです。

「BE KIND REWIND」鑑賞

なんか9月にはロクでもない邦題で日本でも公開されるそうですが、とりあえず先に観ました。

「モス・デフとジャック・ブラックがコスプレして過去の映画をリメイクするコメディ」だけを期待してると少し肩すかしをくらうかもしれない。むしろよくできた現代のおとぎ話、といった感じ。確かに彼らの映画撮影の部分は面白いし、全体的にほのぼのとしてて楽しいんだけど、脚本がいま1つ弱いかな。トレーラーを観れば話の展開の半分が分かってしまう点とか、磁化したジャック・ブラックの頭の話が途中で立ち消えになる点とか、もうちょっと脚本を練り込めば傑作になってたと思うんだが。やはりゴンドリー作品にはチャーリー・カウフマンが必要なのか?

あとジャック・ブラックの演技は良くも悪くも他の出演作とまったく同じ。あれだけ同じキャラで主役を務め続けてるのはある意味すごいよな。劇場まで観に行く価値のある作品かどうかは微妙だが、レンタルしてみんなで観るのには適した作品じゃないですか。

ちなみにトレーラーではボクシング映画のシーンが出てきて、てっきり「ロッキー」かと思っていたら「モハメド・アリ かけがいのない日々」だったんですね。ドキュメンタリー映画をリメイクするなよ!