サム・メンデス「PREACHER」を監督へ


なんだこりゃ。ガース・エニス&スティーブ・ディロンの傑作コミック・シリーズ「PREACHER」をサム・メンデスが劇場映画にするそうな。「PREACHER」といえば長らくHBOでのシリーズ化が企画されてたはずだけど、結局映画化されることになったのか。

サム・メンデスは才能ある監督だと思うし、以前にも「ロード・トゥ・パーディション」でコミックを映画化しているからそれなりに期待できるけど、全66話あったシリーズ(リンク先の75話というのは誤り)をどうやったら劇場用の尺に収めることができるんだろう。あと下ネタ満載だった原作をどこまで忠実に映像化できることやら。

デビッド・テナント「ドクター・フー」を降板へ

ついに来たか。もっとも来年のスペシャル番組4つには全て出演するそうなので、次のドクターが登場するのは再来年のことになるようですが。ドクター役が実にハマってた役者なんだけど、まあ3シーズンも演じていれば他のことをやりたくなるのかな。

次のドクター候補としてはロバート・カーライルや、何故か第3シーズンでマスターを演じたジョン・シムの名が挙がってるらしいけど、いったい誰になることやら。むしろ個人的には10年くらい前のTVムービーでポール・マッガンが1度だけ演じた8代目ドクターの活躍をもっと見てみたいんだけど、フラッシュバック・エピソードみたいな形でどうにかならないかな。

「EASY MONEY」鑑賞


これまたCWの新作ドラマ。ここ最近観た新作ドラマのなかではいちばんいい出来かもしれない。

主役となるのはアメリカ南西部の街で貸金業を営むバフキン一家。狡猾な母親ボベットの管理のもと彼らは週に25%という高金利で貸し付けを行う商売を成功させていたが、その一方で長男のクーパーはパソコンだけが趣味のボンクラで、長女のブランディの夫は怪しいビジネスに手を出していた。彼らに比べてマトモな次男のモーガンはどうにか商売をやりくりしていこうとするものの、ライバルの貸金業者や汚職警官などが絡んできて物事はより複雑に。さらにはモーガンの出生の秘密が明らかになって…というのが第1話のプロット。

貸金業者が主役なものの内容はあまりドロドロしてなくて、むしろコメディ・タッチで描かれてるところは「BREAKING BAD」に似ているかな。アホな家族のなかで苦労する次男、という点は「アレステッド・ディベロップメント」に通じるところもあるかもしれない。脇役で懐かしのジャッジ・ラインホルドも出てるぞ。

CWの番組の常として視聴率は低く、打ち切りの可能性もある作品だけど昨日の「VALENTINE」なんかに比べればずっと面白い作品。最近は株価の大暴落によってみんなお金のことに敏感になってるわけだし、もうちょっと話題になってもよさそうな番組だと思う。

「VALENTINE」鑑賞

CWの新作ドラマ。現世に人間たちと紛れて暮らすギリシャの神々の一家が主役という、ちょっとニール・ゲイマン的な設定の作品。

家長のアフロディーテと、子供たちのエロスとヘラクレスとポイベー(神託の巫女)は、結ばれるべき運命の男女の縁をとりもつ役目を古代から務めてきたが、最近はインターネットなどの台頭により気ままな出会いが増えたことから、正しい男女を結びつかせることに苦心していた。神としての役目を果たせないとただの人間になってしまうため、これを危惧した一家は恋愛小説家のケイトの力を借りて男女の仲をとりもたせようとするのだったが…というのが第1話のプロット。

「デスパレートな妻たち」のプロデューサーが製作しただけあって、ロマンチック・コメディとしての雰囲気はあの作品に似ているかな。話の設定自体は悪くないものの、役者の演技がヘタなことと、次の話も観てみたいと思わせるようなフックがないことから、まあどうでもいい作品になっている。主人公たちがギリシャの神々のくせに誰もギリシャ人に見えず、カリフォルニアンな白人だらけというのが、まあCWですね。

ロン・ハワードの啓蒙ビデオ

俺にとってロン・ハワードといえば、無難な作品ばかり撮ってるアカデミー賞監督などではなく、永遠に「ハッピー・デイズ」のリッチー・カニンガム君であるわけです。そんな彼がオバマ支持のために「ハッピー・デイズ」および「アンディ・グリフィス・ショー」の役を再演するというビデオを作ってしまった。クールの権化フォンジーことヘンリー・ウィンクラーも出てるぞ。アンディ・グリフィスってまだ生きてたのか。ロン・ハワードって童顔だから、カツラをかぶると20歳くらい若く見えるな。

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