俺は物心ついた時からSFが好きだった。ロボットアニメの影響もあるし、世の中の問題も科学の万能の力を使えば瞬時に解決できるはずだ、という安直な理想を持っていたからかもしれない。
そういうわけでSF映画も早いうちから観ていたわけだが、「スタートレックIV」を観にいったのは小学校4年生のときかな?「トレック」の知識なんてまったく無いまま劇場に足を運んだわけだが、災害に見舞われたサンフランシスコにカーク船長たち一行が舞い降り、地球の危機を救ったとき、俺はもう「トレック」の熱心なファンになっていた。そして常に論理的に降るまい、それでいて人間味のあるミスター・スポックを演じたのは?レナード・ニモイ。その映画を監督したのは?レナード・ニモイ。
当時は日テレで「宇宙大作戦」の再放送を深夜にやっていて、我が家にやってきたばかりのVHSデッキで録画予約をセットして(失敗率20%)可能な限り観てたっけ。たしか裏番組では「サンダーバード」もやってたはずだが、俺は「宇宙大作戦」を選んだわけです。それから海外ドラマ好きが昂じて仕事で関わるようになり、「トレック」の仕事もやったっけ。
そしてニモイは「宇宙大作戦」のあともアニメ版や「新スタートレック」、さらにはエイブラムス版「トレック」と長きにわたりスポックを演じ続け、他のオリジナルキャストよりも別格の存在であったわけだが、彼の才能は決してミスター・スポック役だけに留まらなかった。声優として、監督としても、写真家として、詩人として、彼は世界をfascinateし続けてくれた。彼が亡くなってしまって残念です。
HE LIVED LONG AND PROSPERED.