アカデミー候補ということで駆け込み的に鑑賞。4月に日本公開なのでネタバレしない程度にざっと感想を(しかしネタバレするようなストーリーが無いのだが)。
・殆ど切れ目なしの長回しによる撮影で、さらにブロードウェイの舞台裏という設定もあり、1つの芝居を観ているような気分になる。
・演劇界や映画界の内輪ネタみたいなのもセリフのあちこちに散りばめてあって、いろいろ高い評価を受けたのも何となく理解できる。ハリウッドの人たちって自分たちに関する映画が好きだからねぇ。
・でも実際に作品として面白くて、マイケル・キートンの身体を張った演技が見事。あとはやはりエドワード・ノートンがずばぬけて巧いなあと。
・エマ・ストーンはどんどんマンガのような顔になっていっている。あのままCGアニメになっても違和感は無いんじゃないだろうか。
・マイケル・キートンってかつてバットマンを演じた(そしてそれ以降は落ち目になった)役者だよ、という前知識は持っておいたほうが良いでしょう。知らない人はいないと思うが。
・ドラムのみを使ったサントラがセリフとうまく絡み合っていて、ビート・ポエトリーかヒップホップのよう。これ吹替版作るの大変そうだな。
・レイモンド・カーヴァーの短編1本で長編舞台って作れるものなのか(時間的に)?
・最後のシーンを予告編に入れるのはどうかと思うの。
アカデミー賞で最低でも撮影賞は獲得するんじゃないかと。あとはどうだろうね?