昨年「AV CLUB」で高い評価を得ていたコメディドラマ作品。
フーターズのような肌を露出したおねーちゃんたちが働くレストランを舞台に、劣悪な職場環境にも負けずに物事を乗り切ろうとする女性店員の1日を描いたもの。女性店員たちのまとめ役であるリサの1日は新人のオリエンテーションから始まり、他の店員の相談に乗ったり、ダクトに忍び込んだ泥棒を発見したりと大忙し。さらに店長に黙って客に洗車サービスをして仲間の店員のためにお金を集めていたことがバレてしまい、店長と険悪な仲になってしまう…といった内容。
話にそんなにメリハリがあるわけではなく、客からのセクハラに我慢しつつも、頑張って生きる女性たちの姿が淡々と描かれていくような内容になっている。これ監督が「COMPUTER CHESS」の人だそうで、あれも1日が淡々と語られる内容だったなあ。こっちのほうが人物や会話が生き生きしてますが。
主人公のリサを演じるのは、こないだの「BLACK MONDAY」にも出ていたレジーナ・ホール。根はいい人なんだけどいまいち運に恵まれてない中間管理職をうまく演じてます。上司がアホで部下が身勝手だとね、やはり疲れるのよ。レッドネックっぽい店のオーナーを演じるのがジェームズ・レグロスで、彼もいい演技をするようになったよなあ。
オバマ元大統領も昨年の好きな映画の1つに挙げていた作品で、正直そこまで優れた作品か?とは思うものの、ろくでもない仕事について暮らすしかない人々の悲喜劇を真正面から描いたという点では貴重な映画なのかもしれない。