「タイム・アフター・タイム」鑑賞

前から観たかったニコラス・メイヤー監督の「タイム・アフター・タイム」を鑑賞。

H.G.ウェルズが発明したタイム・マシンを使って切り裂きジャックが1893年から1979年に逃亡。それを追ってウェルズもタイム・マシンに乗り込むが、20世紀の世界は彼が予想したようなユートピアではなく、貧困と暴力が蔓延していることに彼は愕然とする…。といったようなストーリー。H.G.ウェルズを演じるのはマルコム・マクダウェル。

切り裂きジャックがテレビに流れる暴力的な映像を指して「これは俺の世紀だ。世界は俺に追いついて、俺を追い越した」なんて語るシーンは、アラン・ムーアの「フロム・ヘル」に通じるものもあって「おおっ!」と思ったものの、その後の展開は比較的凡庸で、テレ東が昼間によく流してる映画のような内容になってしまったのは至極残念。ウェルズとジャックの知的な勝負を期待してたのに、ラストの対決もなんか一方的に終わってしまったのは興ざめだった。

あとウェルズが恋仲になるヒロインをメアリー・スティーンバージェンが演じてるんだが、仏頂面なうえに声がやたら甘ったるく、作品のなかでは浮いた存在になっている感が否めない。タイムトラベラーと恋仲になる女性という意味では「スタートレックIV」(脚本がニコラス・メイヤー)のキャサリン・ヒックスのほうがもっと生き生きとしていたぞ。

決して悪い作品ではないものの、期待してたほどではなかった作品。あと30分くらい短くても良かったかな。

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