CWの新作ドラマ。現世に人間たちと紛れて暮らすギリシャの神々の一家が主役という、ちょっとニール・ゲイマン的な設定の作品。
家長のアフロディーテと、子供たちのエロスとヘラクレスとポイベー(神託の巫女)は、結ばれるべき運命の男女の縁をとりもつ役目を古代から務めてきたが、最近はインターネットなどの台頭により気ままな出会いが増えたことから、正しい男女を結びつかせることに苦心していた。神としての役目を果たせないとただの人間になってしまうため、これを危惧した一家は恋愛小説家のケイトの力を借りて男女の仲をとりもたせようとするのだったが…というのが第1話のプロット。
「デスパレートな妻たち」のプロデューサーが製作しただけあって、ロマンチック・コメディとしての雰囲気はあの作品に似ているかな。話の設定自体は悪くないものの、役者の演技がヘタなことと、次の話も観てみたいと思わせるようなフックがないことから、まあどうでもいい作品になっている。主人公たちがギリシャの神々のくせに誰もギリシャ人に見えず、カリフォルニアンな白人だらけというのが、まあCWですね。