わたくしこれでも小学生の頃は「グイン・サーガ」を読んでおりまして、個性的な登場人物による波乱に満ちたストーリー展開を楽しんでいたのでありますが、やがて作者の耽美趣味というかやおい趣味のようなものが幅をきかせてきたのが嫌になって30巻のちょっと前あたりで読むのを止めたんだよな。そのあとはヒロイック・ファンタジー(死語)を求めてマイケル・ムアコックの諸作品に移っていったわけです(こないだR・E・ハワードの「コナン」シリーズを読んだら非常に面白かった)。
あの頃は「100巻なんて行くわけねーやな」とか考えていたわけですが、いつの間にか到達していたばかりか、勢いに乗って126巻まで出てたんですね。でも結局未完で終わってしまったんだったら、あんた何やってんのかと。過ぎたるは及ばざるが如しという言葉を、今日はとても実感した次第です。
作家としてのスタンスは尊敬できるところがなかったのも事実だが、もう何も言うまい。