「TEEN WOLF」鑑賞


MTVの新シリーズ。俺らの世代にとって「ティーン・ウルフ」といえば、マイケル・J・フォックスが狼男になってバスケで大活躍したりビーチボーイズ流しながら車の上で踊りまくるアメリカーン!なコメディ映画だったわけですが(あとジェイソン・ベイトマンが主演したマイナーな2作目)、この作品は名前だけが一緒で、あとは上の写真からも分かるように「トワイライト」のバチモンのような、顔色の悪いティーンがすぐシャツを脱ぐ話になっていた。

カリフォルニアの田舎町に住むスコット君は、ある晩に森のなかで狼のような動物に咬まれてしまう。とりあえず応急処置をして翌朝学校に向かった彼ですが(狂犬病の心配くらいしろよ!)、自分の嗅覚や聴覚がものすごく鋭くなっていることに気付きます。さらに持病の喘息も消えてなくなり、運動神経も抜群になってラクロス部ではレギュラーをゲット!転校生の女の子ともいい仲になってノリノリの彼でしたが、満月の夜には凶暴な狼男に変身してしまうのでした…というのが第1話のストーリー。

内気な主人公、よくしゃべる親友、主人公を敵視するジョックとそのビッチな彼女、イヤミな体育教師、転校してきた美少女など、ここ最近のティーン向けドラマのステレオタイプなキャラクターをここまできちんと揃えたことには逆に感服せざるを得ない。第1話の監督がラッセル・マルケイだというのも凡庸さに輪をかけているというべきか。主人公が凶暴化する自分に苦悩するという点では「超人ハルク」に似たものを感じたけど、あれほど面白い作品にはならないでしょうね。あとMTVのシリーズだからかもしれないが、いろんなシーンでかかってるサントラがどうも耳障りに感じたよ。

ここまで内容が別物なら、「ティーン・ウルフ」という名前を使わなくても良かったんじゃないの、と思わざるを得ない作品。

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