「BENT」鑑賞


最近はケーブル局にさえも視聴率で負けて、凄惨な状態になっているNBCの新作シリーズ。これコメディ…だよね?

離婚した夫がインサイダー取引で服役中のアレックスは、1人娘のチャーリーを抱えたシングルマザー。彼女は引っ越した家のキッチンを改装しようと大工のピートを雇うが、彼は元ギャンブル中毒の女たらしで、アレックスも口説こうとしてくる始末。肝心の仕事もいい加減なためアレックスはピートをクビにしようとするものの、彼にチャーリーがなついたこともあり彼を再び雇うことに。こうしてアレックスとピートは微妙な仲になり…というようなプロット。

アレックスを演じてるのがアマンダ・ピートなんだけど、彼女はどの作品でも肩に力の入った真面目で幸の薄い女性を演じてるような?そしてこの作品の第1話は、彼女が主演してそうなロマンチック・コメディ映画の最初の30分かと勘違いするような内容であったよ。おカタいキャリアウーマンがボンクラの男と出合い、最初は反発するもののやがて恋仲になる…というような黄金のパターンのやつ。それはそれで結構だが、TVシリーズでそれやると話が続かないんじゃないかしらん。

そしてボンクラのピートを演じるのはデビッド・ウォルトン…って誰だ?「キッズ・オールライト」のマーク・ラファロに少し似てるかな。彼の父親を演じるのがジェフリー・タンバーで、アレックスの娘のチャーリーを演じるジョーイ・キングって「ラモーナのおきて」の主役の子なのか。あとは「Friday Night Lights」の人なんかも出演している。

最近のトレンドに乗っ取ってシングルカメラのスタイルをとっているものの、話のプロットとか音楽の使い方から察するに「フレンズ」みたいなマルチカメラのシットコムにしたほうが良かったんじゃないかな。コメディにしてはジョークが少ないし、ドラマにしては話が凡庸だし…という煮え切らない感想が残る作品。とはいえ本国での批評家の評判は高いようなのですが、NBCが全然宣伝しないまま放送したため視聴率はヒドいものだったらしい。よってあっという間に終了するであろう作品。

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