「ザ・シールド」のショーン・ライアンによるABCの新シリーズ。
マーカス・チャップリン艦長率いるUSSコロラドは核ミサイルを18発を搭載した最新鋭の潜水艦だったが、赤道直下を潜航中にパキスタンへの核ミサイル発射の命令を受ける。その命令が通常のチャンネルで送られていないことを不審に思ったマーカスは命令の再確認をワシントンに依頼するものの、逆に説明もなく艦長の職を解任するとの連絡を受け、さらに何者かが放ったトマホークミサイルによってコロラドは損傷を受けて海底に沈んでしまう。その間に核ミサイルが2発パキスタンに撃ち込まれ、ワシントンは混乱状態に陥る。どうにか復旧したコロラドは艦を狙ったトマホークがアメリカのものであることを突き止め、もはや誰も信用できなくなったことを知ったマーカスは再び館長職に就き、NATOのレーダーステーションがあるインド洋の孤島に上陸。そこに近づいた者には核ミサイルを撃ち込むとの警告を世界に発したのち、物事の真相を究明しようとするのだった…というようなプロット。
冒頭のミサイル発射命令に対して疑心暗鬼になるシーンは「クリムゾン・タイド」そのまんまだけど、後からワシントンの描写も出てくるほか、南の島での謎解きがメインになるということで「LOST」もしくは「24」みたいな番組になるんじゃないかな。潜水艦のアクションシーンとかは結構見応えがあるよ。ワシントンに謎の勢力がいるのが示唆されるほか、極秘任務を遂行していたNAVYシールズがコロラドに乗り込んで来たり、怪しげな孤島の現地人がいるなど、いろいろ伏線は張られてるんだけど逆にちょっと詰め込みすぎてる印象もあるかな。
主人公のマーカスを演じるのはアンドレ・ブラウアー。最近はあまり長続きしないシリーズばかりに出てる気がするけど、今度はどうなんだろうね。他にもロバート・パトリックやブルース・デイヴィソンなど、比較的豪華なキャストが揃ってるぞ。
内容は日本人受けするものだと思うけど、主人公が黒人であることや核ミサイルを扱っていることなどから、二の足を踏む放送局がいるかもしれない。第1話ではパキスタンに2発撃ち込まれるほか、威嚇としてコロラドがワシントンの沖に核ミサイルをぶっ放して、「200マイルも離れてれば被害はないだろう」とか言うんだけど、そんなわけねえよ!海洋汚染とか被害甚大だよ!「トゥルーライズ」とかもそうだけど、どうしてアメ公は原爆は海上で爆発させればオッケー、と思うんだろ。