アカデミー賞の司会やったり、「テッド」が大ヒットしたりと飛ぶ鳥を落とす勢いのセス・マクファーレン(しかし俺は嫌いだ)が、フォックスの時間枠のさらなる支配を狙って世に出すシットコム。
ワーナーとイーライは共同でゲーム製作会社を運営しており、ビジネスもプライベートも充実した日々を送っていたが、唯一の問題はお互いの意固地な父親たちであった。ワーナーの妻は義理の父の扱いに手を焼き、イーライの父親はなぜか彼のところに住み着くはめに。そして父親たちのエキセントリックな振る舞いは会社の運営にも影響してきて…というようなプロット。
最近では珍しくなったマルチカメラのシットコムでラフトラックつき。家族間のドタバタという意味では典型的なシットコムだが、マクファーレンの作品なのでそれなりにキツいジョークが連発されるため、それで観る人の評価が分かれるかも。中国人を蔑視したジョークがあるということで放送前からクレームを受けているらしいが、アメリカでは既に「変なアクセントで話す中国人」という差別的なネタを続けている「NYボンビー・ガール」というゴミ番組があるので、あれに比べればそんなに気にはならなかったかな。
ワーナーとイーライを演じるのはジョバンニ・リビシとセス・グリーン。セス・グリーンは「Robot Chicken」でもっとエッジの効いたコメディを披露しているわけだが、やはり地上波ネットワークの番組に出たかったのかな。2人の父親を演じるピータ・リガートとマーティン・マルという役者は俺はよく知りません。
本国の批評家にはコテンパンに叩かれているらしく、たぶん長続きしないとは思うがフォックスがマクファーレンのためにちょっとは便宜を図ったりするかも。俺としてはこっちよりも「NYボンビー・ガール」をとっとと打ち切って欲しいところですが。