またちょっと海外出張したので、行きと帰りの機内で観た映画の感想をさくっと。「ヒックとドラゴン2」も」あったんだけどね、さすがにあれは大画面で観るべきと思って我慢しました。
「Rio 2」:人妻(というかトリ妻)が幼なじみと再会して不倫する…みたいな話の流れになったのは驚いたが、主人公と妻の故郷のトリたちと、その故郷の採伐を狙う人間たちが出てきて話が散漫になってしまっているのに加え、歌のシーンも詰め込んでるので無駄に尺の長い映画になってしまっている。グロリア・ゲイナーの「恋のサバイバル」を使ってる映画って、まずロクなのがないよな。
「CHEF」:フィールグッド映画としては決して悪くないものの、話は凡庸。主人公のシェフが自滅して、なぜフードトラックで再起を目指すことになったかのくくりがきちんと描かれてないんだよな。拘束時間が明らかに1日か2日のスカヨハとダウニーJr.とダスティン・ホフマンが後半には登場しないこともあり、前半の自滅と後半の再起のバランスが全くとれてない感じをうける。
「22ジャンプ・ストリート」:前作のようにオリジン話に時間を割くこともなく、そのまま話に突入していってノリのよい展開が楽しめる。舞台が大学になったのも、さらに幅の広いコメディができるようになってプラスになっているかと。メタなジョークもたくさんあって面白いのだが、あれは観る人がどこまで分かるかにもよるな。前作よりも面白い出来かも。
「トランスフォーマー/ロストエイジ」:マイケル・ベイってもはや普通の映画作りって放棄してしまってるんだな、ということがよく分かる作品。アホのような数のプロダクト・プレースメントを別としても、プロットとヒロインが前作と殆ど大差ないとか、夕方と昼間の時間軸が合ってないとか、高速度でアスファルトに投げ出されたヒロインが傷一つ負ってないとか、マーキー・マークが発明家を演じているとか、オプティマス・プライムがラスボスを背後から斬りつけておいて誇りがどうだのと言ってるとか、普通の人なら「それ、変じゃない?」と思う展開が盛りだくさんなのですもの。相変わらずキメのシーンが作れない演出でそれらの展開がダラダラと続き、観たあとにはただ疲労感が残るという。中国からお金が欲しいのならパンダの種付けでもやってなさい。