「Harold & Kumar Go to White Castle」鑑賞

数年前にアメリカで公開されてカルト的人気を博したストーナー(ラリパッパ)・コメディ「Harold & Kumar Go to White Castle」を観た。

これはニュージャージーに住む韓国系のハロルドとインド系のクマーが、マリファナをキメてハイになったあと「腹がへったぜ!」ということでアメリカ最古のファストフード・チェーン「ホワイト・キャッスル」まで遠路はるばる車をとばすものの、道中でさまざまなトラブルに見舞われ…といった内容の作品。日本でいえば船橋に住む在日韓国人とイラン人がドムドムハンバーガーを食べに出かける、といった感じになるのかな。

主人公ふたりが白人のにーちゃんだったらフォックス・サーチライトあたりが好きそうな人畜無害のコメディになっていただろうけど、黒人やヒスパニックといったメジャーなマイノリティ(なんだそりゃ)ですらないコンビを主人公にしたことで、人種差別のテーマがかなり前面に出されているのがポイント。銀行員のハロルドは上司に「アジア人は数字が好きだろ」といって大量の仕事をおしつけられ、クマーは「(シンプソンズの)アプー」呼ばわりされながら、白人のゴロツキどもに一晩中迷惑することになるのだ。まあでもシリアスな部分は殆どなくて、基本的には脳天気コメディなんですけどね。

有名人のカメオ出演としてアンソニー・アンダーソンとかクリストファー・メローニとかが出てるけど、一番強烈なのは天才少年ドギー・ハウザーことニール・パトリック・ハリス。ハロルドたちの車に乗り込んでくるなり「バーガーよりもプッシー食いにいこうぜ!イェー!」といった感じで暴走し、裸のおねーちゃんたちをはべらせる熱演ぶりを見せてくれる。あの人ゲイなのによくやるよなあ。

この作品がカルト的ヒットになったことで続編の製作が決定。今度はクマーがテロリストに間違われてグアンタナモに送られた2人が、そこを脱走してブッシュ大統領の自宅に迷い込む・・・というかなり期待できそうなプロットになるらしいぞ。

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