「NAPOLEON DYNAMITE」鑑賞

あまりにも非道くてここには名を出すことも憚られる邦題を持った映画「NAPOLEON DYNAMITE」を鑑賞。やはりダメ男が主人公の映画は他人事とは思えんなあ。

まずあのユルさが素晴らしい。近所のビデオ屋で安売りされてた20年前の無名映画をVHSで観ているような、80年代フレーバーに溢れたあの感覚は何なんだろう。カッコ悪い主人公に感情移入させつつも、変に心の葛藤とかを描いてウェットな内容にせず、絶妙な距離をおいてキャラクターを眺めているところが巧いな。主人公や仲間たちだけでなく、学校の人気者たちも結局はみんなチープな田舎者だというのが異様に斬新でもある。去年青森に行ったときも思ったんだけど、車がないとどこにも行けない土地に住む高校生の青春というのはいろいろ面白い題材になるんじゃないのかな。

あの邦題のために日本ではイロモノ扱いされてる作品だけど(俺も同僚に見せたら笑われた)低予算ながらも優れた作品なので多くの人に観てもらいたいもんです。ちなみにアメリカでは人気が高じて今度TVゲーム化されたらしいぞ。何だそりゃ。

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