「The Daily Show with Trevor Noah」開始

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ジョン・スチュワートに続く新司会者として、トレバー・ノアを迎えた「デイリーショー」が今週から始まったのだよ。

52歳のスチュワートから31歳のノアにバトンタッチされて雰囲気がグンと若くなった感じ。俺みたいな40代にとっては自分の世代が跳ばされたような気もして寂しいが、スチュワートも司会を始めたころは30代半ばだったんだよな。セットも大きくなったような?

なお番組の構成は以前のままで、「特派員」としてはジョーダン・クレッパーやアル・マドリガル、そしておそらくジェシカ・ウィリアムズやジョン・ホッジマンがスチュワートのときからそのまま残っていて、ロイ・ウッド・ジュニアなど3人くらいが新たに加わったみたい。

南アフリカ出身のトレバー・ノアはアパルトヘイトの時代に白人の父と黒人の母のあいだに生まれ、当時は異人種間の結婚は違法であったために母親が実際に収監されたのだとか。そして後に離婚した母親は別の男性のDVに苦しめられて銃撃されるという、実にサウスアフリカンな経歴をノアは持っているわけですが、そんな苦労を感じさせないほど彼は若さにあふれ、似たような番組を南アフリカで司会していたということで初週から自身に満ちていていい感じ。セレブや政治家をゲストに迎えても余裕をもって接しているし、「デイリーショー」がいちばんネタにしにくい銃の乱射事件が早くも起きたものの、うまく扱っていたな。

まだ第一週ということで「僕は新人だから…」と「アフリカに住んでたころは…」といった発言をよくしているけど、じきに慣れてくるでしょう。個人的にはアメリカの時事ネタを(自虐的に)語るのはアメリカ人でないと視聴者に反感を持たれるのではないかと思ってましたが、そこらへんは「デイリーショー」の先輩のジョン・オリバーの成功が参考になるでしょう。

またスチュワートが「ユダヤ人の愉快なおっさん」という感じだったのに対し、ノアは若いぶんセリフやツッコミも多くて、ジョークの量が2割くらい多いかな?そのぶんジョークにトゲがあるような印象も受けるが、まあ回を重ねるにつれていろいろ向上していくことに期待。あと8カ国語を話せるという一方で英語に訛りがある(「really」を「レアリー」と発音してるような)のが気になるが、まあクレイグ・ファーガソンの訛りよりはマシかと。

革命的な存在であったジョン・スチュワートを超えるのは相当難しいだろうけど、第一週を観た限りではかなりいい感じで始まっているので、大統領選をはじめ多くのニュースについて鋭くかつ面白くツッコんでくれることに期待しましょう。

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