「X-MEN:アポカリプス」鑑賞

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アメリカで見てきた。27日公開でも東海岸が27日になってれば西海岸では26日に封切りされるの?日本公開は8月なのでネタバレしないように感想をざっと:

・本国では批評家の評判が悪くて、なかには「ファイナル・ディシジョン以下」という評もあったので覚悟しながら観たけど、何のことはなく普通に楽しめる作品であったよ。

・そりゃミュータントが狩られるなか、政治的不安を背景にエグゼビアとマグニートとミスティークの思想を絡め、さらに過去と未来の姿を描いた傑作だった前作に比べれば出来は劣るよ。大人が主人公だったあちらに比べて、こっちは少年少女が主体の映画だもの。だから変に期待せずに気楽に観ればいいんじゃないですか。

・悪い点を先に言っておくと、やはり悪役にアポカリプスを持ってきたところ。コミックでも図体デカくて威張ってる割にはいまいち何をしたいのかよく分からない奴なのだが、今回も石の下敷きになって何千年も無力だったのが突然目覚めて世界に新しい秩序をもたらそうとするあたり、なんか迷惑なオッサンだなという感じは否めない。ミュータントであるXメンたちに脅威を与える存在でないと悪役としての魅力は半減してしまう。さらにコミックと違って普通の人間サイズなので、どうもみみっちい感じがするんだよな。これは「デッドプール」のコロッサスみたいに巨大なキャラにすることはできなかったのか。

・その一方では人気のあるキャラクターの立て方が見事で、クイックシルバーの活躍シーンなんて前回以上に痛快だし、基地で出てくるあいつの格好なんてオールドファンが泣いて喜ぶような姿ですからね。各キャラクターの掛け合いなんかはやはり監督が手馴れているなあと。

・あまり強そうでなさそうで実は強いアポカリプスを倒すために最後はアレが出てくるわけですが、やはりそうする必要があったんだろうな。当然あるエンドクレジット後のシーンの展開(原作知らないと解りにくいかも)と掛け合わせると、次作(あるいはウルヴァリン3)はアレとあいつが戦う内容になるのだろうか。

・エンドクレジットといえば、コミック業界の人たちってクレジットに載ってたっけ?俺は気づかなかったよ。

・前述のクイックシルバーが主役を食っているのは別として、生徒たちが活躍するためかマカヴォイ/ファスベンダー/ローレンスの3人のシーンは前回よりも少なめ。新しいキャストもそんなに強烈な演技をしているわけでもなく、演技面は全体的に薄いかな。オスカー・アイザックなんてすごくいい役者だけど、やはりアポカリプスの重厚なメークの下では強烈な印象を残せず。オリビア・マンのサイロックも宣伝されてるほど活躍してないものの、今後の「Xフォース」で再登場するのかな?あとソフィー・ターナー演じるジーン・グレイの訛りが気になったのだが、あれはオランダ訛りという設定か?

・今回は夫婦で出演されております。

・先月の「シビル・ウォー」と比べる向きもあるようだけど、あちらは新しい展開への布石を敷いていたのに対し、こちらはいちおう三部作の締めくくりということで、別に比較しなくてもいいんじゃないかと。十分に面白い作品。

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