フランク・ミラーの話が続いて恐縮だが、どうも彼は「スピリット」のあとに「HARD BOILED」を自分で監督したがってるらしい。
「HARD BOILED」というのはミラーがストーリーを担当し、「マトリックス」のメカデザインなどで知られるジェフ・ダロウがアートを担当したコミックで、ダロウの病的なまでに緻密なアートと極度にバイオレントなストーリー展開で知られる作品なのだ。ずっと前に日本語版も出てたよな。
まあ原作者が自分の作品を映画化するというのは悪いことではないだろうが、ダロウのアートがページの隅々まで楽しめる「HARD BOILED」はコミックだからこそ成り得た作品であって、あれを映像化するのは不可能に近いんじゃないだろうか。でもそういえばミラー&ダロウによる別の作品「Big Guy and Rusty the Boy Robot」は何故かアニメ化されたんだよな。