「ノー・カントリー」鑑賞

ハビエル・バルデムが強烈すぎ。

いくら迫真の演技とはいえ、あんなヤバい役にアカデミー賞あげちゃっていいのか。あの髪型といい話し方といい、怪しい雰囲気が全開で他の登場人物を完全に喰ってしまっている。やはりコーエン兄弟はこういうキチガイを扱うのが巧いな。

役者の話をすると、トミー・リー・ジョーンズは生粋のテキサンだけあってハマり役。ジョシュ・ブローリンは今までテレビ俳優のイメージが強かったけど、なかなか熱い演技を見せてくれる。あとスコットランド人のケリー・マクドナルドがテキサン妻を好演してたのは意外だった。

コーエン兄弟はここ最近作ってたコメディ路線から離れて、デビュー作の「ブラッド・シンプル」の延長線上にあるスリラーに戻ってきたわけで、初期の「ミラーズ・クロッシング」や「バートン・フィンク」が好きな俺としては今後もこうした作品を作ってもらいたいところです。あの終わり方は確かに賛否両論あるだろうけど、まあいいんじゃないですか。後味は悪いけどね。

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