「CIVIL WAR」終了

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マーヴェル・コミックスの大イベント「CIVIL WAR」がこのたび終了した。アーティストの遅延などもあって全7話が出るのに半年くらいかかったのかな。

全体的な感想としては、最初はけっこう面白そうだったんだけど、話が進むにつれて尻つぼみになっていたようなところがあるかなあ。スーパーヒーローの強制登録という、パトリオット・アクトに類似したコンセプトを持ち込むことで現実世界出の出来事を反映させようとしたんだろうけど、スパーダーマンの正体の公表とか(?)、ソーのクローンとか(??)、地下に潜ったヒーローたちを狩るのに悪党が使われるとか(???)、何でそうなるの?といった話の展開が続いていったおかげでどんどん話から現実らしさが失われていった感は否めない。マーク・ミラーって政治的な話を書くのはうまいんだけど、師匠のグラント・モリソンとかに比べて話がいつも直球勝負というか、話に幅をもたせることができないんだよね。だから読者が一度こういう疑念を抱いてしまうと、その後の展開に没入できなくなると思うんだが、それって俺だけかな。

んで最後は例によってヒーロー同士のバトルロイヤルになって、相変わらずマーヴェルのヒーローは仲違いばっかりやってんなーといった感じ。しかも結末は意外なくらいの大団円で終わってしまったりもする。うーむ。結局アイアンマンが何をしたかったのかがよく分からなかったな。

スティヴ・マクニーヴンのアートは綺麗だったし、前回のイベント「HOUSE OF M」に比べれば100倍くらいマシな作品だっただけに、途中でどんどん失速していったのが悔やまれるところです。

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