「クレイジー・リッチ!」「ジュマンジ」「フェアウェル」と出演する映画はみんなヒットして破竹の勢いを誇るオークワフィナ嬢が、弱小ネットワークのコメディ・セントラルでシットコムの主役を務めることになったのだよ。
内容はタイトルそのまんまで、クイーンズに住むノーラという20代の女性を演じるのがオークワフィナ。ノーラは父親と祖母と同居してるのだが定職につかず、UBERのドライバーとかやりながらのらくらと暮らしている毎日。決して悪い人間ではないのだが、自分のズボラさなどが災いしていろいろトラブルに巻き込まれ…というような話。
コメディ・セントラルの番組らしい緩さがあるというか、ちょっとスケッチ・ショウ的なノリもあるかな。パイロット版がYoutubeで公開されているほか、先行公開された第6話を観たのだけど、父親と祖母の設定が少し変わってて、どちらも本編では少し真面目なタイプになっているみたい。下ネタもいろいろ出てきまして、第6話は股間を蹴られたノーラが四六時中QUEEFすることになってさあ大変…という話でした。おかげでQUEEFなんて言葉を覚えてしまったよ。
ちょっとボケた祖母を演じるのが「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」のロリー・タン・チン。ノーラに手を焼く父親を演じるのがBD・ウォン(老けない)。第6話ではゲストとしてみんなのミン・ナ様(若返ってる)が叔母役で登場してました。
パイロットでは少し中国語の会話が出てきたり、中華料理屋で食事してたりしたけど、それ以外はアジア系アメリカ人としてのアイデンティティを強調するような描写は何もなし。みんな普通に白人や黒人やヒスパニックと交流して、ドタバタしてます。ここらへんも最近のハリウッドにおけるアジア系の台頭が反映されてるんだろうな。決して抱腹絶倒するような番組ではないけど、早くもシーズン2の製作が決まったらしいので、オークワフィナのさらなる人気拡大に貢献してほしいところです。