「FRINGE」鑑賞

今をときめくJ・J・エイブラムス製作の新作ドラマ「FRINGE」のパイロット版(90分)を観た。

つまんね。やっぱり俺、エイブラムス作品ってダメだわ。

ジャンボ機のフライト中に、全ての乗客の皮膚が溶けて死亡するという謎めいた事件が発生。これを受けてFBIエージェントのオリビアは調査を開始するが、容疑者を追う際に同僚/恋人のエージェントが謎の薬品を浴びてしまい、彼もまた皮膚を冒されてしまう。瀕死の彼を救うために、オリビアは事件の唯一の手がかりである科学者ウォルターを、その息子ピーター(ジョシュア・ジャクソンだ)の手を借りて精神病院から連れ出し、恋人の体に何が起きているのかを調べさせるのだが…。というのが大まかなプロット。

テレパシーや予知能力、死体蘇生といった超常科学をテーマにしたサスペンスドラマで、それなりに凝ったCGなども使われているものの、全体的には10年前のクリス・カーター作品といった内容で目新しさは感じられない。怪しい機械を使って(オリビアが下着姿になる必要あり)昏睡状態のエージェントの意識に潜入する場面とかもあるけど、その科学的な説得力は殆どなし。第2話にも赤ん坊が急激に成長するという描写があるらしく、質量保存の法則を完全に無視してると叩かれてるみたい。超常科学だから何でもオッケー、というのは製作側の手抜きじゃないでしょうか。

そして一番の欠点は主人公たちに魅力がないことで、オリビアは超常現象を目の前にしてオロオロしてるだけだし、ウォルターは電波系入ってるし、ピーターは単なる助手といった感じ。いろいろ勃発する超常現象には関連性があって、ある巨大企業が裏で絡んでいるらしいということが示唆されるんだが、そういった悪に立ち向かうのにはとても頼りなさそうな主人公たちなんだよね。これが例えば「Xファイル」だったら、真実を究明するために積極的に行動するモルダーに共感できたりしたんだが。あとオリビアが老け顔のブスだというのも助けにならんな。

エイブラムス作品ということでファンは多そうだし、そう簡単には打ち切りにならないだろうけど、個人的にはもう観る気ないや。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です