アメリカのクロスワードの世界を追ったドキュメンタリー「WORDPLAY」を観る。
俺はどんなに英語を勉強してもクロスワードはまるっきり解くことができないんだが、ご存知の通り欧米では非常に根強い人気を持っていて、喫茶店なんかで額にシワをよせてクロスワードに没頭してる人の姿をよく見かけるんだよね。このドキュメンタリーではクロスワードの最高峰とされるNYタイムズのクロスワード編集者ウィル・ショーツを中心に、彼が世に送る数々のクロスワードの熱心なファンの姿と、彼が30年近く前から主催する全国大会の様子が紹介されていく。
このNYタイムズのクロスワードには有名人のファンも多くて、ビル・クリントンをはじめジョン・スチュワートやマイク・ムッシーナ、インディゴ・ガールズといった様々な分野の有名人がクロスワードについて自分の仕事と照らし合わせながら熱く語っていく。ドキュメンタリー作家のケン・バーンズにいたっては「僕は酒もタバコもコーヒーもやらないけど、NYタイムズのクロスワードだけは毎日やっている」なんて言ったりして、その熱狂ぶりが知れようというもの。
またクロスワード製作の裏側についても紹介がされ、黒マスは上下対称になるのが基本だとか、月曜・火曜にくらべて週末のものは難易度が高いとか、どの作品も特定のテーマをもっているとか、少なくとも日本人には馴染みの薄い話がいろいろ語られていく。パズル学やアナグラムに精通したクロスワード作成者が出てくるんだけど、母音と子音の並びを考慮しながらクロスワードを作っていく彼のやり方を見てると、クロスワードは英語という言語の仕組みに非常に密接に結びついたパスルなんだなあ、と実感せずにはいられない。
そしてドキュメンタリーの後半では全国大会の様子が紹介されていく。コネチカットの会場に集まった老若男女が王者の座をかけて競うんだが、15×15マスのパズルを2分程度で解いてしまう才能ってハンパじゃないよな。もちろん完成のスピードだけでなく正確さも問われるわけで、100%正解が前提のクロスワードでは1つでも誤字・脱字があると大減点となっていまう。3人が争う決勝戦でも焦りから生じた意外なミスによる逆転劇があったりして、なかなか見応えのある展開になっていた。
ちなみにクリントンがクロスワードに関連づけて難しい問題の解決の方法を論理的に語ってくれるんだが、彼ってやっぱり頭いいよなあ。今の大統領はパズルなんて解いたことがあるんだろうか。
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