帰国

ああ疲れた。ヒザが痛い。行きと違って帰りは良質の映画を2本観た。

まずは「フロスト/ニクソン」。フランク・ランジェラがニクソンよりもプレジネフに似ているという点に目をつむれば、インタビューにまつわる葛藤がうまく描かれた作品。インタビューがウォーターゲートの核心に迫るにつれ2人の背景が暗くなっていく演出も巧み。でもこれって歴史的背景が異なる日本じゃまずヒットしないだろうね。

そしてアカデミー賞受賞の「スラムドッグ$ミリオネア」。確かに感動的で素晴らしい出来の作品。これはみんなにお薦めします。ダニー・ボイルはその映像美にかなり独特のセンスをもった監督だと思うんだが、この作品でそれが頂点に達したような感じ。これ以上やるとたぶんコテコテになりそうなので、次の作品ではスケールバックするのか、それとも別の方向に行くのかにも期待したい。