「THE VAMPIRE DIARIES」鑑賞

「スクリーム」や「ドーソンズ・クリーク」などで無垢な田舎のティーンの少年少女をいぢめて十数年の変態、ケヴィン・ウィリアムソンがプロデューサーを務めるThe CWの新作ドラマ。

題名から分かるようにいわゆる「吸血鬼もの」の作品で、ヴァージニア州の高校に「良い」吸血鬼(人を襲わないやつ)がやってきてそこに通う女の子とねんごろな仲になるものの、同時にその吸血鬼の兄であるワルい吸血鬼もやってきて危険な三角関係を築くのでした…というような話。

90年代から続くヤングアダルト小説が原作らしいけど、既に世の中には「トワイライト」とか「TRUE BLOOD」みたいなヴァンパイア作品が出回ってるので、もうお腹いっぱいという感じ。しかも内容は吸血鬼もののクリーシェが満載で、「危険な恋に目覚める少女」とか「人の血を吸いたい衝動にかられる良い吸血鬼」とか、どこかで観たような展開ばかりで目新しさはゼロ。加えて題名通りに少女と吸血鬼の両方が日記をつけてるものだから、それを書いてるときに説明口調の独白がかぶさってくるのがクドい限り。あと主人公の吸血鬼が「ギャラクティカ」のティロルを細身にしたような、あまり美男子ではない人だというのもどうかと。

吸血鬼もののTVシリーズというと「バフィー」という金字塔があるために、もっとオリジナリティを打ち出す努力をしないと長続きしないんじゃないですか。

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