「The Increasingly Poor Decisions of Todd Margaret」鑑賞

デビッド・クロスにウィル・アーネットというアメリカの有名コメディアンを使って、なぜかイギリスのチャンネル4が製作したコメディ番組のパイロット。加えてスパイク・ジョーンズや「Being Human」の狼男君が出てたり、ほんの一瞬だけクリステン・シャールが登場したりと出演者がやたら豪華なのは何なんだろう。ライターはクロスと「Extras」のショーン・パイ。

デビッド・クロス演じるトッド・マーガレットは内気でサエないサラリーマンだったが、自己啓発のCDを聴いて威勢のいい言葉を発していたのをたまたま上司に聞かれて度胸のある人物だと勘違いされ、高給に釣られてエネルギードリンクを売る業務に就くためイギリスへとやってくる。しかし彼の荷物は不審物と間違えられて爆弾処理班に爆破され、さらに彼を待ち受けていたのはズボラな職員が一人だけいるカラっぽのオフィスと、不味すぎて売れそうにないエネルギードリンクの山だった。どうにかこれを販売しようとトッドは街に出るものの、さらなる不運に見舞われることになる…というのが大まかなプロット。

異国で災難に遭うサラリーマン、というコンセプト自体は目新しくないものの、エネルギードリンクでハイになってセールストークをぶちまけるデビッド・クロスの熱演がなかなか楽しい。あとこれを観てるとアメリカとイギリスのコメディのセンスの違いが何となく分かるような。イギリスのほうがもっとシニカルというか登場人物の扱いが冷酷なような気がする。言葉遣いもけっこうキワどいし、アメリカだとケーブル局で放送されるような内容の番組がイギリスだと地上波局でも流されるといった感じなのかな。「The Office」もアメリカ版はキャラクターにもっと親近感をもたせて描いてるし。

全体的には面白い作品なのでぜひ続きも観たいんだけど、もしシリーズ化されることになったらデビッド・クロスはイギリスに移って働くことになるんだろうか?

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