カナダでもよく観てた「CHAPPELLE’S SHOW」のシーズン2を入手したのでダーッと鑑賞する。これは人気コメディアン、デイブ・シャペルのスケッチ・ショーで、ジョークの内容は8割くらいが人種ネタで2割が下ネタという実にローブローな番組だけど、扱ってるネタが非常にきわどいものだから観ててとにかく面白い。
それぞれの人種が有名人をトレードするスケッチ(黒人はタイガー・ウッズ、白人はコリン・パウエルを獲得し、アジア人はウータン・クランを獲得する)とか、50年代シットコムのパロディ「陽気なニガー(NIGGAR)一家」(白人の一家なんだけど、言動がすべてNIGGERとのダブルミーニングになってる)とか、「白人にギターを聴かせると踊りだすのは本当か?」という実験のネタなど、日本じゃまずできないようなジョークが連発されてひたっすら笑える。こうした差別的なネタを嫌みなく紹介できてしまうのがシャペルの最大の魅力だろう。ただシリーズ前半に比べて、後半のエピソードはやや失速してるかな。あとカニエ・ウエストとかモズ・デフとかの音楽パフォーマンスが毎回含まれてるので、ラップのファンにも楽しめる番組かと。
この番組の爆発的な成功によるプレッシャーのおかげで、皮肉にもシャペルは神経衰弱になってしまって現在リハビリ中らしいけど、また元気になってシーズン3をやってほしいものです。
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