「クラークス」で衝撃(笑撃)のデビューを飾ったケヴィン・スミスの、それ以降の作品のクオリティが、なだらかな、しかし確実な下降線を辿っているのはもはや疑いのない事実なのではないかと最近は考えるようになってきたのですが、「デアデビル」とか「グリーン・アロー」とかいった彼がストーリーを担当したコミックの出来を見る限りでは、それでも非常に才能のある人であることは間違いない、と思うのです。
でもいくら最近はヒット作を出してないからって、「クラークス2」はないんじゃないだろうか…。ダンテやランダルといったキャラクターは若さゆえの愚行が面白かったわけで、いい年して相変わらずのドタバタをやってるのを今になって見せられてもなあ、と思うのです。彼らは「ジェイ&サイレント・ボブ」で封印されたはずではなかったのかよお。
それに「クラークス」って超低予算映画ならではの、モノクロのチープな雰囲気が逆に魅力となってキャラクターの面白さを引き出してたわけで、カラーになったその姿は違和感ありすぎ。ティーザーを観ても、なんかロザリオ・ドーソン(俺ファンです)の新キャラが浮きまくってる感じが否めないし。公式サイトがマーチャンダイジングの宣伝しまくりなのもムカつく。
未見の映画を批評することは避けたいのですが、「クラークス2」ねえ…。これがまたコケたら、「クラークス3」が作られそうでちょっと不安。